陽性者と家族の日記

台風が連れてきた秋

ガジ

さわやかな風の中、つい数日前の暑さに
未練を感じるこの頃の季節が大好き。
澄み切った抜けるような空が、物悲しく
思える時もあるけど。
「涼しい」のがだんだん「寒く」なってくると
朝、起きるのがツラクなってくるから
自分にとって「いい時期」は短い。

大規模な地震が来るとか来ないとか
週刊誌やテレビで騒いでいるのを見て
嫁さんと、お互いの安否を確認するすべを
話した。
平日の昼間に大地震が発生したら
間違いなく「帰宅難民」になうだろうから。

備えあれば??

精進明け

蔵人

今日は病院の日。
まずはHIVの診療科へ。
担当医、今日は虫の居所がかなり悪いらしい。
「きょうこれから皮膚科にかかりたいんですけど・・・」
と言ったら、
「そういうことは早めに看護師さんに言って下さい(#゚Д゚)」
と凄い剣幕。
医者だって人間だしあなたとはもう3年近くの付き合いだから
別にどうって事無いんだけどさ、このくらい。
でもこんなつっけんどんな応対これからも続いたら
何時の日か チ  ク  る  よ  。

さて次は腎臓内科。
診察室で血圧を測る。120-70位。医者曰く、
「おや、ずいぶんよくなったね~。努力が実ってきたのかな?」
そりゃそうさ。
昨日の昼の軽井沢ケーキ以来、夜は質素な食事で
今朝は朝食抜きで来たんだもん。

さて、採血も診察も終わった事だし、
唐揚定食でも食べますか。

リズム!

つばさ

 家ではみんなが寝静まっているというのに、
私だけが、手や机をたたいたり、スーパーの袋を丸めたりして、
一人でリズムを刻んでいる。STOMPを観てきたからだ。

 STOMPを言葉で表現するのはとても難しいけど、
身近にあるもの(新聞紙、モップ、マッチ、ライター、
もちろん手や体も)で、心躍るような音楽を奏でる。
無意識のうちにこちらも体を動かしてしまうような、
素晴らしい、あっという間の2時間だった。

 大好きな人に勧められて、彼女と一緒に行ったのだけど、
帰りはタップ(もどき)をしつつ、心だけはすっかりSTOMP気分で、
そこらじゅうのものを叩きながら帰った。
感動を2人で分かち合ってる~という感じでうれしかった。

 そういえば、今叩いているPCのキーボードも、
ケージのハムスターが回し車を回す音と、
とってもいいアンサンブルになってるような気がしてくる。

 いつもの生活音が昨日とは全然違って聞こえる。
明日からは毎日がもっと楽しくなりそう♪
人生はリズムだ~!(意味不明?!)

 

変わらないもの

蔵人

週末から相方と新潟方面へ旅行に行ってきた。
帰りは長野から軽井沢で買物のため途中下車。
軽井沢は一昨年にも旅行に行き、色々物色したのだが
二人の興味はアウトレットの衣料品よりむしろ食べ物の類。
二人してとても喰い意地が・・・もとい、グルメなの。

相方の目的地の一つに、表通りに面した古い佇まいのケーキ屋さんがあって
前回は買い損ねたため今回は真っ先に向かって無事数種類のケーキを確保。
東京に戻ってきて試食会を執り行った。

感想は・・・一言でいえば「懐かしい味」というところ。
最近の洋菓子は、バターや洋酒や蜜の類をたっぷり使って
まったりと柔らかい食感のものが多いけど、ここのはそれとは対極のさっぱり感。
和菓子屋さんが洋菓子を作るとこんな感じ、みたいな。。。

このケーキ屋さんのケーキは多分昔から全く変わらない作り方。
材料が豊富にそろえられ、飽食の時代になっても頑なに変えていないのだろう。
新幹線がやってきて、自分みたいな観光客が街中にあふれかえるようになって
下世話な店がどんどん増加している中で、
この地味さ加減は、昔ながらの軽井沢が垣間見える気がした。
いつまでも変わらずにいて欲しいもの。

お月見

ガジ

本日は中秋の名月。
火星大接近の後にいろいろと天体ショーが
続いているみたいで。
南のほうは台風接近らしいけど
結構広い範囲で、月見ができるらしい。
火星と満月の競演、楽しみ。

そこにある月はいつもと同じはずなのに
日々、生活している自分の気持ちが
様々なことで浮き沈みが激しいせいか、
ただただ、キレイに見えたり
はたまた、切なく見えたり・・・
それも楽しみの一つなのかも。

今日の月をどう感じるだろうか??

経費削減?!

ガジ

最近、携帯の電話会社各社が10月から
「障害者割引」なるものを、はじめると
ニュースで見た。

たいして携帯を使っているわけではないが
この際、通信費の見直しをと検討に入ろうかと。

発見

つばさ

 ふと、自分のこれからの人生を考えたりする。
娘も成長していくし、自分がやりたいことを整理して、
ぼちぼちやって行こうと思う。

 そうやって、わくわくしていると、突然、病気のことを思いだす。
これをやり始めてもやり遂げるまで生きていられるのかなと、
考えてしまう。(ま、そんなに短い命でもないと思うけど)。
で、結局、やめてしまうのがこれまでのパターンだった。

 でも、最近、保留にしていたことを少しやり始めてみて、
自分の大きな思い違いに気がついた。
それは、ちょっと考えてみたらわかることなんだけど、
「やりたいことはやっている過程自体も楽しい」ということ!
これまでだってそうだったんだ、そういえば。

 ぐるぐる考えていないで、とりあえず行動!と思う今日この頃。

星の王子さま

つばさ

 ちょっと時間にも心にも余裕ができたので、
お気に入りの本屋さんでゆっくり時間を過ごした。

 小説から、専門書、洋書まで、じっくりと、
面白そうだと思っていた本をチェック(つまり立ち読み)。
10時の開店と同時に入ったのに、気付いたら2時過ぎ。

 娘には、私が初めて読んだ時に衝撃を受けた、
「星の王子さま」を買った。

 この本は、読むたびに感じることが違うので、
自分が変化しているんだなと実感する本でもある。
そのときの自分の価値観などがすごく反映される本だ。

 そういえば、今はどう感じるかな。
娘の前に、まず、自分で読んでみようっと。

初心

ガジ

感染発覚、間もない人と話をする機会があった。
自分が判った直後は、とてもオロオロして
ほかの感染者の人と話をする余裕などなかったが。

その人が穏やかな口調で
「これが夢だったらいいのに」と言った時、
自分が無意識に思わないようにしていた
記憶を、引き出しから引っ張り出された
気持ちになった。
感染を知ってから一年ほど経って、それなりに
落ち着いてたと思っていた自分の感情が
にわかに荒ぶってくるのを感じた。

初心に帰るって、大切かな?と思った。
彼と話したことは自分にも、ためになった。

休薬で

つばさ

 薬を中断してから、はや2ヵ月半。
 身体が軽くて、頭もすっきりと冴えている。
毎日、すごく快適である。

 それまで当然だと思っていた朝の気分の悪さや、
なんとなく一日中あった倦怠感は、
実は立派な(?)副作用だったんだなあ。

 それと、服薬中はそれほど意識しなかったけれど、
食事の時間が制限されていたことが実はすごくストレスだったと、
止めてみて初めてわかった。

 でも、単純に喜んでばかりはいられないのが複雑なところ。

 今の私は、

 いつでも再開できる覚悟をしておかなければと思いつつ、
そうなる日のことを考えると、とても暗い気持ちになる。

 先のことをくよくよ悩んでいてもしょうがないし、
意外と長くやめていられるかもしれないから、とりあえず、
この日々を満喫しようと、前向きな気持ちになる。

 という2種類の心境を行ったり来たり。