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風俗で働くということ

oribe

要友紀子さん、またSWASHの講演は何度か拝聴しているが、「知識を増やす」と言うよりは、いつも、即、相談事業に役に立つ内容ばかりで、とても有難い講演だ。

今回も、風俗に関する新しい情報をいろいろと聴くことが出来た。

特に印象的だったのは、風俗という職業のネガティブな面に対する意見に、「風俗で働いて(事件に巻き込まれ)亡くなる人もいれば、風俗で働けなくなって(生き甲斐を失い)自死する人もいる。物事は一面だけでは判断出来ない」と言及されたことだ。

私は電話相談の研修で、まず「相談者の性行動をジャッジしない」ということを学ばされた。相手の性行動は自分には理解し難い、とても肯定出来ないと思う時でも、決して自分の価値観を押し付けず、相手の不安に耳を傾けることの大切さだ。

風俗で働くことを、苦しみながら続けている、その人を傷付ける行為だと決め付ける事は出来ない。風俗で働くのが好き、楽しい、ただ安全に働きたい、そのようなセックスワーカー達も確かに存在する。我々に出来ることは、それぞれのニーズに耳を傾け、そのニーズに応えた相談を提供する、そのことの大切さを改めて教えられた。

*2022年3月20日に開催された、ぷれいす東京HL部門研修会(講師:SWASH代表 要友紀子さん)の感想より。

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