ぷれいすVoice

それぞれに役割がある

れいこ(女性/30代)

「ぷれいす東京で新人ボランティア研修がある。信頼できる団体。」…こんなツイートを偶然目にしたことが、ぷれいす東京との出会いだった。何かボランティアをしたいと漠然と考えていた私は、直感的に「これだ!」と感じ、すぐに参加を申込んだ。

研修参加のきっかけがこのようなものだった私は、HIV/AIDSの当事者(だとカミングアウトしている人)と話すことすら初めてだった。ワークショップ形式で参加者同士が自分の体験や意見を話し合ったり、当事者であるスタッフの話を聞くプログラムでは、現実の問題として生々しく迫り内心動揺してしまったこともあった。当事者としての経験のない私が、このボランティアについてきちんと理解し役立つのだろうかと。

研修を終えた今は「私なりの役割がある」と考えている。研修で特に印象に残ったのは、(1)医療だけでは解決できない社会的問題が多くある。(2)当事者にとって必要な情報やケアは、それ以外の人にとっても必要なことが多い。(3)当事者が生きづらい社会は、そうでない人にとっても生きづらい、ということだ。「当事者の人達が生きやすい社会は私にとっても生きやすい。ならば、私も含め多様な人々が生きやすい社会にするためのボランティアだと考えてみよう」と思っている。実際にぷれいす東京は多様な人の緩やかな集まりで、各人に役割があり居心地がいいらしい。自分の役割を積極的に見出だしながら息の長い活動ができればと思っている。
(2016年度新人ボランティア合同研修報告「参加者感想文」より)

ぷれいす東京とわたし

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