スタッフ日記 “矢島 嵩”

Newsletter64号発行しました!

矢島 嵩

ぷれいす東京のNewsletter64号がでました。

2月号がなんとか2月中に発行できて、編集長としては冷や汗と、ほっとため息をついたところです。またもやたくさんの人から感想文、イベントや部門の報告、画像提供などしてもらい、この12ページから多くの人のリアルな息づかいが感じられる号となっていますのでぜひご覧ください。PDF版はこちら

64号のウリはまずは、「web NESTが10歳になりました」と題して、はらださんが乾坤一擲!巻頭言を書いていることです。web NESTが1999年12月1日に立ち上がってから10年、「陰になり陰になり」しながら、縁の下の力持ちとして「コツコツドタバタコツコツドタバタ」と運営を支えてきたはらださんが、10年の時を経て(大げさ?)巻頭を飾ったというわけです。

Newsletterの巻頭は、その時々のオピニオンリードしていくような内容が多く、東大医科研の岩本愛吉さんや、MSM研究班の市川誠一さん、性産業などの研究をしてきた東優子さんや野坂祐子さん、協働関係にあるRainbow Ringの張由紀夫さん、ジャンププラスの長谷川博史さんや川名奈央子さん、シェアの沢田貴志さん、冊子「たんぽぽ」で協働してきた大木幸子さん、そしてぷれいす理事である樽井正義さん、宮田一雄さん、根岸昌功さんetc. さまざまな人に登場してもらいました。どちらかと言うとこの業界ではよく知られている人が多かったのです。

そんな中で、ある意味今号の巻頭は異例な感じでもあるのですが、僕はこれが実現してとってもうれしいのです。なんって言ったらいいんだろうか、実践が記されることの大切さというか、、、。理念やアイディアって形になってはじめて受けとることができるものになる。つまり、心で感じて、頭をひねり、足をつかって調べ、手を動かして、時間やお金も掛けてたりしてはじめて形になる。そういったプロセスを経てはじめて崇高な理念は必要な人に届き役に立つようになる。うまく言えませんが、日ごろからそんなことを思っているからです。

さてさて、 さらに64号は、そのほかにも性教育セミナーの記事や、FITチャリティ・ランについて、昨年秋に名古屋で行われた、第23回日本エイズ学会学術集の参加感想文(8人!)と多彩です。一つのイベントが人によってこんなにさまざまに受け取られて、それぞれの切り口が語られるることのおもしろさも感じることができるのではないでしょうか。

まずは、ご覧あれ。

雪の坂道で考えたこと

矢島 嵩

今週の月曜から火曜にかけて、東京では久しぶりに積雪がありました。

子供のころは雪が降るたびにわくわくしていたものだけれども、今回は、ミーティングが流れると再調整するのが大変だ!とか、インタビューの協力者が無事たどりついてくれるだろうかとか……。先に大人の事情をあれこれ考えてしまって、季節のいたずらを楽しむ余裕がなかったような気がします。

さて、ぷれいす東京の事務所は、東京:高田馬場の駅から3-4分という便利なところにあるのですが、住宅街の中にあるので意外と迷う人が多いのです。住宅街というのは目印が少なく、初めての来訪者がさんざん迷ったあげくに電話をもらったときには、「近くに○○さんというお宅」と「○○○○マンション」といったヒントしかもらえず、「あなたはいったいどこ?(汗)」といった状況になり、♪こまってしまってワンワンワワーン♪なんてことも。

そんな中で、唯一、駅から道のりで特徴的なのは10メートルほどの急な坂道。この坂を登りきったところに、ぷれいす東京の事務所が入っている建物があります。

天気や健康状態が良いときには何の問題もないこの坂が、人によって、体調によって、天候によって、厳しい坂道になることがあります。中ほどで小休止をいれたなんてこともあったと聞きます。そして、時を経て軽やかに笑顔とともに坂道を越えて再訪してくれたりすることもあり、僕の中では「人生の坂道」なんて勝手に大げさな名前を付けていたりして(笑)

そういう僕はといえば、溜まった仕事に何とかめどをつけ、深夜に腰痛をかばいながら、ツルツルの下り坂を、絶対!絶対!転ぶものかと鬼の形相で足を踏みしめつつ、何とか無事に帰っていったのでした。そう、人生は下り坂が要注意。なんちゃって(笑)

「活動のあゆみ」アップしました!

矢島 嵩

ぷれいす東京の「活動のあゆみ」がようやく完成。あたらしいコンテンツとしてスタートしましたので、ぜひご覧ください。

ぷれいすの情報整理の達人と裏番と僕の3人、[チームp-website]が、苦節半年?ようやく出来上がった渾身の一作です。(何のこと言ってるの?と思った方はこちら

実はこの「活動のあゆみ」、いろいろと議論の末に生まれた、けっこう僕らとしては工夫を凝らしたものなんです。

1994年以来の活動の記録といったものが一瞥できるようになったら良いよね、という思いから出発したので、当初は、「年表のような文字だらけのもの」を考えていたんです。でも、そんなモジモジしたものってごく一部の人にしか読んでもらえないんじゃないか、ぷれいすがやってきたことを、もっと気軽に知ってもらったり、イメージをつかんでもらうにはどうしたらいいんだろう?という話し合いの中で、「アルバムのようなビジュアルで伝えるもの」というアイディアが出てきました。でも写真だけじゃなんだかわからないし、膨大なアルバムを時系列で見てもらうのも難しいし、などなど、あれこれ話していてできたものなんです。

せっかくなので、「『活動のあゆみ』の歩き方」を少しばかりご紹介。

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▼画面の上のほうに「アイコンの説明と各年代へのショートカット」というのがあります。部門ごとに色分けしたマークがついているんだーとか、水色のカメラのマークをクリックすると画像がでてくるんだなーとか、ながーいスクロールしなくても、各年代に直行できるんだなーとか知っておくと便利。

「活動のあゆみ」アイコンの説明と各年代へのショートカット

▼たとえば、画面をスクロールして2001年を見てみるとこんな感じ。

「活動のあゆみ」の1例:2001年

 

▼ここで、試しにカメラのマークをクリック!するとこんな画像がでてきます。

「活動のあゆみ」の画像の一例

画像を見終わったら、右上のXをクリックすると、もとの年表にもどります。

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トリセツ(取り扱い説明書)が大の苦手の僕が書いているので、解説になっているか、そもそも解説なんかいらないぞーという声も聞こえてきそうですが、せっかくなのでなるべく多くの人に見てもらいたいと思って、あれこれ書いてしまいました。

それよりも、まずは見てみてください。あっ、この1行だけでもよかったのかも、、、(汗)

おわりははじまりなのだ!

矢島 嵩

 (↑バカボンのパパ風に)

さてさて、みなさん、
今年も大変お世話になりました。

笑ったり、泣いたり、憤ったり
出会いもあり、別れもあり

ちょっとした勇気で道が拓けたり
途方に暮れて立ちつくしたり
思いがけない感動があったり

そんな今年が往き
新しい年が来ます

どうぞ良いお年をお迎えください

Newsletter63号でました!

矢島 嵩

すでにご覧になった方もいらっしゃると思いますが、63号(2009年11月号)がでました!

印刷版はいつもよりも多めに刷り、エイズ学会でも多くの人にお届けすることができました。巻頭の「不特定多数はホントにキケン?」というタイトルが目にとまった人もけっこういたのではないかと思います。紙版が入手できなかったかたはPDF版をこちらからダウンロードすることができますのでご覧ください。

巻頭に続いて、バリで開催されたアジア太平洋地域エイズ国際会議レポート、恒例のぷれいす東京の新人ボランティア合同研修会、戦略研究MSM首都圏チームのゲイバーを通じた地域介入プログラム、ネスト・プログラム「クリニックのドクターと話そう」「生命保険のプロと話そう」Women’s Salon「女性陽性者と人生設計~妊娠・出産~」の報告と参加者感想文などなど、盛りだくさんにお届けしています。部門報告は過去最高?の4ページ半になっていて、普段読み飛ばしてしまう人も、たまにはじっくり各部門の地道な活動の報告に目を通してみてはいかがでしょう。

そうこうしているうちに64号の準備をせねば(汗)。11月に行われた「ケアから始めるカラダとココロの性教育~HIV/STIの新時代的アプローチ~」や、一昨日終わったばかりの第23回日本エイズ学会のレポートや、昨日行われたばかりの「FIT チャリティ・ラン」、などなど、そして巻頭は???なんでしょう。

次号は2月です、お楽しみに!

(ぷれいす東京Newsletter編集長より)

学会前にぎっくり腰は痛い!

矢島 嵩

 いよいよ明日から名古屋にて第23回日本エイズ学会学術総会・集会(会長:市川誠一)です。僕としては特に社会系の演題やシンポジウムで興味深そうなものが多くて楽しみにしています。

ぷれいす東京関連でも、地域支援班のシンポジウム「HIV/ エイズとともに生きる人々の仕事・くらし・社会~全国HIV陽性者1200人の生活実態調査の結果より~」(26日18:00)があったり、ぷれいす東京エイズ電話相談やGフレ電話相談、陽性者とその周囲の人のための相談についの演題発表も複数あったり、みなさん積極的です。

その他にも、HIV陽性者の学会参加支援スカラシップについてや、関西で立ち上がった新陽性者プログラム「ひよっこクラブ」、ジャンププラスの「HIV陽性者スピーカー派遣プログラム」の報告、MSMや、若者、セックスワーカー関連のシンポジウムなど、身近でいっしょにがんばってきた人たちが意欲的に参加していて、プログラムを見ているだけでも、よっしゃーがんばるぞーという気になります。

僕は、2日目(27日)の朝一にHIV陽性者のQOLについてのラウンジセッションにコメンテーターとして出ることになっています。

 11月27日(金)9:20-10:50 
「オーストラリアのHIV陽性者の調査から導き出されること
~日本のHIV陽性者のQOL向上に生かされることはなにか~」
@名古屋国際会議場:展示会場プレゼンスペース

 オーストラリアではHIV陽性者の暮らしや仕事、いきがい、セックス、人とのつきあい、経済状態などを数年にわたり大規模に調査をしていて、HIV陽性者にとって何が本当に必要なのかとか、どんなことを政策に反映させていくべきなのかといったことが、こういった調査結果をふまえて議論されているようなのです。その調査を中心的に進めてきたジェフリー・グライソンさんがゲスト、「長期療養シリーズ」でごいっしょさせてもらっている井上さんと僕でコメンテーターをして、日本の現状と今後について話し合えたら良いかなーと思っています。

僕のまわりには、「朝」と「雨」に弱い人が多いのですが(笑)、名古屋におられるみなさん、市民公開シンポジウムで無料で入れますので、ぜひ早起きしてご参加ください!

ところで、この時期はエイズ学会があり、エイズデーがあり、この業界は何かと忙しくなるものですね。実はそんなタイミングでぎっくり腰になってしまい、先週は激痛にのたうちまわっていました。一昨日あたりから、自分で靴下をはけるようになり、なんとか学会には間に合いそうな感じなのでホッとしています。でも、新幹線で座った状態で揺られるのと、ビジネスホテルのやわらかいベッドは大丈夫かな……?

あれこれ心配しつつ名古屋に向かうところなのでした(汗)。

ネスト・ニュースレターの冬支度

矢島 嵩

「これでこの冬は越せますね〜」

ぷれいす関連の印刷物あれこれにイラスト提供してくれている漫画家さんの言葉です。相変わらずひょうひょうとした感じですが、手がはやい人で(描くスピードが速いという意味です、もちろん)、ネスト・ニュースレターの冬物イラストを「まとめ描き」してくれたのです。

ネスト・ニュースレターは、おもにネストや相談サービス利用者のみなさんへ、紙版、メルマガ(PC版)、mobile用簡易版の3種類を毎月発行しています。なかでも紙版は歴史も古いのですが、その手作り感がいいと言ってくれるかたもいて、編集長の僕としては懐かしい「学級便り」のようなつもりで作っています。

イベント・プログラムのお知らせがメインで、ときには参加者の感想文がびっしり載ることも。どちらにしてもモジモジ(文字文字)しているので、イラストはとっても大事。季節感も演出してくれます。

今回描いてくれたのは、サンタクロース、ツリー、ブッシュ・ド・ノエル、キャンドル、星空、雪の結晶、そしてトラ!トラ!トラ!(12月8日とは関係ありません)そう、来年は寅年なのです。

鬼が笑うといいますが、すでに、ぷれいす東京ウェブサイトのお知らせは年末年始の休業のお知らせがトップに。ネスト・ニュースレターの冬支度もでき、あらためて時の過ぎる速さを実感した瞬間でした。

10月号に掲載できなかったハロウィンねたから

10月号に掲載できなかったハロウィンねた

「活動のあゆみ」の編纂のあゆみ

矢島 嵩

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、ぷれいすのサイトの「活動のあゆみ」というコンテンツが未完成で、インデックスには表示してありますが、中身がまだない状態になっています。 今は、その編纂というか、正直に言うともう少し手前の準備段階(汗)。必要な情報を整理したり、画像データを集めたりといったことをし始めたところです。ウェブサイトリニューアルのチームは、情報整理の達人おーつきさんと、ぷれいすの生き字引(または裏番?)のはらださんと僕の3人。「活動のあゆみ」の作業の中での僕の役割は、1.デザイナーにイメージを伝えること、2.埋もれた画像データを探し出すことなのです。 あまり深く考えずに引き受けたのですが、2番目のミッションはかなりやっかいなものだということが日に日に明らかになってきました。 ぷれいす東京っぽさっていうのは、いろいろな人が雑多に交流したり協働する中で、それぞれの個性やバックグラウンドが、それぞれのコミットメントに応じて活動に活かされいくといったところかなーと思っています。それが十数年積み上がって今に至るということ自体がとっても素晴らしいなことなのですが、ある意味いつも混沌としたところがあり、整然としていないわけです。 もちろん、「社史編纂室」のようなものがあるわけでもないので、この芳醇で混沌とした宝の山に、嗅覚を頼りに手を突っ込んで、当たればラッキー、出なければしかたなしという、途方に暮れるような作業を覚悟しなければならないわけです。 というわけで、このところ呆然としていたのですが、今週になってチームの達人と裏番がいくつか貴重な「鉱脈」を掘り当てたり、ちずこさんが貴重な資料を提供してくれたりして、急展開したのです。これでぐーっと作業が進みそうな予感。 乞うご期待!

Newsletterもリニューアル!

矢島 嵩

ぷれいす東京のNewsletter62号(2009年8月号)を発行しました。すでご覧になっている方もいらっしゃるかと思います。PDF版はこちらのページからダウンロードすることができます。

この号からデザイン一新となりました。以前よりも少しやさしいイメージになったかなーと思います。多少ですが読みやすさも配慮したつもりです。毎号、より多くのメッセージを詰め込みたくなる欲望と、文字だらけで読む気がしないというお叱りのはざまで葛藤しているのですが、いかがでしょう?

実は、今回のデザイン一新は、ぷれいす東京の新しいロゴ制作や、ウェブサイトのリニューアル、封筒や名詞などの新デザインなどと併行して進めてきたもので、いわばCI(コーポレートアイデンティティ)のようなものです。良い意味でのごちゃまぜな感じが「ぷれいす東京っぽさ」だと思うのですが、わかりやすくイメージを伝えることもまた必要なことだという議論のうえで始まったプロジェクトの一端です。

62号は樽井正義さんによる巻頭「感染症対策と人権への配慮」で始まり、ぷれいす東京が取り組んでいる新たなこころみ「新ポジティブライン」などを含む相談事業や、ウェブサイトなどのリニューアルについて、そして、恒例の活動報告会についても取り上げました。ぷれいす東京にとって大きな変化の年のなるであろうということが活動報告会でも語られていましたが、まさにその始まりをお伝えする内容となっています。ぜひご覧ください。(ぷれいす東京Newsletter編集長より)

揺れる夏休み

矢島 嵩

ぷれいす東京はすでに夏休みに突入しているのですが、実はホットラインポジティブラインは通常通り相談を受けています。

僕も、新陽性者ピア・グループ・ミーティング(PGM)の準備などがあったり、遅れ気味だったNewsletter発行作業の追い込みがあったりして、休みに入ってからも何日か事務所に来ているのですが、実はトラブル続きなのです。

9日にはサーバーがダウンして、リニューアルしたばかりのホームページが見れなくなったばかりか、メールの送受信も停止してしまい、みなさんにはご迷惑をおかけしてしまいました。

サーバー管理者に連絡をとったり、事務所スタッフに事情を説明してお詫びをウェブサイトに載せる手はずを整えてもらったり……。なんだかどたばたしている間に時間が過ぎ、やがて電話相談も終わり、一緒に対処してくれたスタッフも帰り、1人静かな事務所が訪れ、先週当番だったのにできなかったトイレの掃除をしていたら、突然揺れました! 誰もいない事務所が音を立ててゆさゆさと揺れている。びっしり上段まで資料や本が詰まった棚があきらかに垂直ではない状態でゆらゆらしているのです。地震対策用につけてあるツッパリ棒も天井の構造によっては効果が薄いらしく、見ていて心もとないのですが、なんとか持ちこたえてくれて事なきを得たと思っていたら、とあるデスクの書類の山が雪崩を起こして床に散乱してしまったりして……。

その2日後にはもっと規模の大きな地震があり、東名高速の一部が崩落して不通になるといった事態になっていて、帰省シーズンに大変なことになっているようです。あらためて、なんとかプレートの地殻変動地帯で暮らす住人なのだなーと再認識した次第。