陽性者と家族の日記

検査の前に・・・

ガジ

最近、左腕から手がしびれて少し痛んでいるので
主治医に相談して、頸部のMRI検査をすることに。
検査日は予約時間よりかなり早く病院に着いたので
いつも忙しく私達を気遣ってくれる看護士さんに
色々な資料をもらったり、近況の話をしたりできた。

さてさて、検査は?といえば
より鮮明に画像が映るという「造影剤」を検査時に
注射するために、検査室に行く前に準備として
ルート(針+チューブ)を挿してもらう。

自分がその処置をしてもらう時にたまたま混んでいたので
代理のドクターが駆けつけてくれて
挿してもらったのだが、血管が出にくいせいか、
針が刺さって直ぐ血管まで辿り着かなかったので
先生が「あれ?」と言って
刺さった針を微妙に左右に動かして血管を探って
グリグリグリグリ~っと。

採血慣れしているので、あまり動じない自分であるのだが
冷静を装う表情とは裏腹に
その時は時間の経過とともに、嫌な汗がジンワリと・・・・。
結局、そこは見切りをつけて違うところに針を刺し直して
ルートを確保できた。すごくホッとした。

検査自体は日頃の睡眠不足が効を奏して、騒音の中でも
ほとんど眠っていた(^_^)

さぁ、結果はどうだろうか??

遅い者勝ち

たんぽぽ

昨夜、「東洋医学から見た、今のこども達」という講演会へ行ってきた。
ウン、ウン、と、頷きながら聞くことが多かった。

昭和20年から現代までの時代考証と病気を対比していく中で、
30年代に「高度経済成長の幕開け」とともに、
「早い者勝ち、間違わないもの勝ち」の時代になってきた。
と、講演者は解説された。

私は何をしても遅いんですよ。食事も遅いしね。
急がされると、間違うんですよ。
なんでこんな間違いをしたんだろうと思うようなミスをね。

と、おっしゃる。
まさに、私と同じ。
私も、周りの方々に、
少しでも速く、という訓練を推さない時から受けてきたから、
ゆっくり進むには、練習をしなければ出来ないようですよ。
ゆっくり動いてみると、見えるものが変わってきますよ。
心の収まり方も変わってくるようですよ。
速くと遅くとでバランスが取れるのでは~。
間違ってもいいんですよ~。
と、言い続けている。

時々、後出しジャンケン、負けた者勝ち。
のゲームなどをしてみたり。

告知を受けた13年前。
意識して出来るだけゆっくり歩いた。
後ろから来る人がみな私を追い抜いていった。
必要な用事以外に約束をしないようにした。

私は、心身ともに傷ついている。
そのショックが癒えるまでは、労わってあげなくっちゃ。
と思っていたようだ。

生きているあいだに、何かをどれだけしなければならない。
とかってあるのだろうか?
生かされているあいだ、楽しんで生きればいい。
ただ、生かされているというのは、まだしなければならないことがある。
ということでもあるのだろう。
それを、いかに楽しみながらできるかのゲームなのかな。???

能率と効率を基準にするところからできるだけ身を離しておきたいなぁ~。
正しいことを基準にするのではなく、楽しいことを基準にしよう!

と、今は思っている。

太陽と雪と

つばさ

 月曜日に日本に戻ってきた。
 自分では意外と元気だと思っていたのだけど、
復路の二日がかりのフライトがけっこうキツく、
帰国した次の日から仕事に行っていることもあり、
何だか疲れがとれなくて、体調はイマイチ。

 でも、心は晴れている感じ。
前半はいろいろと事務的なトラブルがあったりして、
「来なきゃ良かった~」と思ったりもしたけど、
すごくパワフルで魅力的なナイジェリアをはじめ
アフリカ諸国の感染者の人たちと出会い、
いろいろと話をすることができたことが、
とても良かったし、力になった。

 でも、同時に、自分を振り返ってみると、
自分は感染者として、彼ら彼女らに負けないくらい、HIV/AIDSに関して、
真摯に取り組んでいるのだろうかとちょっとはずかしい気持ちにもなった。

 灼熱の太陽ということばがぴったりな暑いアブジャがとてもなつかしい。
そう思っていたら昨日、今年一番の寒さで、しかも初雪が降った。
ナイジェリアに戻りたいなと思う私に、
神様が「あなたは日本でがんばりなさい!」と言っているような気がした。

Tsubasa in Nigeria

つばさ

i am in nigeria now for the 14th international conference on aids/hiv and stis in africa. i arrived here last week.

abuja

recklessness

ガジ

先日、旧友の誘いでコンサートに行った。
それも、特急電車を乗り継いで5時間ほどの
いままで行ったこともない都市でのコンサートに。

自分が大好きなアーチストとはいえ、
この歳になってそんな無茶をするのは
とても分別がついているとは思えない。
しかしながら「昔の向こう見ずなままの自分でいたい」想いが
どこかにあって、自分を走らせているんだと確信した。

当日の朝、嫁さんにも完全に呆れながら玄関先で見送ってもらい
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、夕方に駅で友達と待ち合わせ。
かれこれ、その友達とコンサートに行くのは何年ぶりだろう?
あ、発覚前だ・・・・(汗)

コンサートそのものは会場規模のせいか、
アーチストが割りと近くに感じられもして、大変良かったです。
公演後に二人で入った居酒屋で、友達の
「ここまで来て良かっただろ?」と、恩着せがましい言葉にも、
穏やかにおおらかな気持ちで対応できたし(笑)

ちょっといい話

hiroki

風邪気味で咳が辛い・・・
とはいえ、仕事は休めないし、頑張って出勤した。
運良く電車の座席が空き、座ったが背中が暖まったせいか、咳がコンコンと。
新聞で顔を覆いながらコンコン。
ハンカチで口を押さえながらコンコン。

周りを配慮して、咳も小さくするようにした。
するとしばらくして、膝の上に置いてあった新聞の上に飴玉がコロンと転がった。
と同時に「どうぞ」と耳元で小声が。
小声がした左側を見ると中年の女性が笑顔で僕を見ていた。
目が会うと、「辛そうね。これ舐めると少しは楽よ!」と。
周りを気にしながら咳をしていたけど、やはり気にさせてしまっていたのかと、
恥ずかしさがこみ上げ、顔が少し赤くなり、額に冷や汗が出たのを感じた。
また、周りの視線も見渡してしまった。とはいえ、すぐさまにお礼を言い、
お返しをとカバンの外側に入っていたガムを1つ差し出した。

女性は、ガムは食べたことないと言いながらも、「せっかくだから頂くわ!」と
笑顔で受取ってくれた。
彼女はすぐに次の駅で降りてしまったが、降りる時も、「お大事にね!」と一言。

何もつながりがない自分に、わずか10分足らずの関係で、
もう二度と会わないであろう人間に、とっさの心配りと親切。
その後、咳も落ち着き、職場に行ってもとても気持ちのいい仕事ができた。

たまたま、今日の新聞に困っている人を見て知らん振りをした人24%と出ていた。
自分はそれに入りたくはないと思った。
と同時に今度は、自分がこれから出会う人にお返しをしようと誓った。
短時間でちょっとしたことだけど、すごく幸せな一日だった。

生きること、死ぬこと

たんぽぽ

知り合いの女性が進行性の胃癌で入院された。
年齢は私より少し上。
術後10日ほどして病院へお見舞いに行った。
胃を全部摘出され、1週間は点滴だったそうだけど、
何だか穏やかで、スッキリしたお顔。
癌と一緒に様々なものがストンと落ちたような感じがした。
少女のようにも見えた。
嬉しいなぁ。ひと安心。

リリー・フランキー著の「東京タワー」という本で、
3回の癌の手術をしながら、元気に明るく生きたお母さんの話を読んだ。
旅立たれたのは、70歳ぐらいだったのだろうか。

そのすぐ後で、たまたま読み返した本で、
重兼芳子著の「生き方の深い人浅い人」。
85歳のお母さんに癌が見つかったのだけれど、
自覚症状もなく、毎日を喜んで暮していらっしゃる。
ご本人に癌のことは言わずに、手術を断り、
より楽しい日々を送れる手助けをされる話だった。

私は、1年前に目の手術をした。
手術は成功したし、手術をする流れだったし、お陰で沢山の学びがあった。

五木寛之さんが、夜中に痛みで七転八倒しながら、
「これで死ぬんだな」と思いながらも、救急車は呼ばなかった。
病院に行ったことはない。
と書いてある本を読んだのも、最近だ。

人はいずれは、死ぬ。
死に方は、生き方。
身体と心と魂と。
生きるということは、納得できる点を探り続けることかもしれない。

それよりも、部屋の掃除をしなきゃ!

ストレス発散

hiroki

11月22~23日と箱根方面へ旅行に行った。
初日は、御殿場プレミアムアウトレットで買い物をして、
夜は天山温泉に浸かった。
2日目は、温泉リゾートのユネッサンで半日だが、のんびり過ごした。
温泉三昧の2日間で、マッサージも受け、体調はとても良くなった!

それにしても、旅は本当に素晴らしい。
どこへ出掛けても、心がすっきりする。
やはり、普段の連続にない非日常の体験は適度に必要だと思う。
仕事で使う脳とは全く違う部分を使えるからだろうか・・・。
このことを特に実感するのは外国旅行だが。

例えば、ある一日の心の状態を考えてみても、仕事時間の8時間と
出勤前や退勤後に寄る喫茶店とでは、業務中と明らかに違い、
リラックスできる。
場所を変えるだけのことなのに、気分が大きく変わる。
だから、自分は仕事の資料を持って、喫茶店でコーヒーを飲みながら
思索を巡らすことが多い。

身近で手軽に出来るストレス発散方法、他にも仕事帰りの映画、
仕事帰りのジムがある。
仕事も、そのストレスも家に持って帰らず、帰り道で処理して
帰るのが専ら最近の自分の行動パターンになってきた。

もっともっと、ストレスマネジメント(ストレス管理)を
うまくできるようになりたい!

少しの親孝行?!

ガジ

先日、仕事帰り時に、珍しく母親から携帯に電話が。
延々と取り止めのない話から聞き出した話の趣旨は
ここ最近、ひざの具合が悪く、痛みがひどくなったので
整形外科に行ったら、先生に手術を勧められたと。
実家の近くに兄弟が住んでいるけど、
男だからなのか、近くに住んでいるせいからなのか、
あまり母親の話に耳を傾けないようだ。
(きっと自分も近くにいたら同じだろうけど)
それで、自分に電話をしてきたようだ。

「ちゃんと先生から説明を受けて、不安を解消して
手術を受けるかどうかを判断するように
(それでも不安なら、別の病院にも)」と
平易な表現で伝えたつもりだけど、
そんな助言ができるのも、自分がこの病気になって
病院とどう付き合っていくかを、試行錯誤のもとに
学んでくる経験ができたからなのだと思う。

先生からの症状の説明に同行できない
自分の精一杯できることがこれくらいなのだが、
たかだか小一時間の会話なのだが、
母親からは「ずいぶん勇気付けられた」と。
そんなこんなで思ったのは、
やはり自分の病気のことは話せないなぁと、
そして別にこのままでいいとも・・・・。

数日後、手術を決断したと連絡があり、
年内にも施術される予定と。
(どんな内容の手術かは結局、要領を得ず不明・・・・)
無事に済むよう遠くから願うだけしかできないけど、
次にできることは、年末年始に顔を出すことかな。

コーチング

hiroki

職場でコミュニケーションスキルが話題になっている。
その中で、上司が50万円ほどかけてコーチングとやらの技術を身に付けたとの事。
そういえば、先日の日記でも書いたが、とかく自分はコミュニケーション技術に
自信がない。
でも、じゃ、周りを見渡して自信を持っている人がいるかと言えば、
自分の周りには見当たらない。
結局、人って、能力も知識も万能な人はいないから、自身を持っている人がいたら
その方がおかしいのかも・・・・。
とはいえ、50万円も出す気はないが、その分野の能力上がるのであれば、
試してみたい気がする。
近く、無料のセミナーがあるとのことなので、覗いてみようと思っている。
そして、感触が良ければ、少し勉強をしてみたいと思う。

英会話も勉強したいし、来春に職場で言われて取らないといけない情報処理の勉強も
あるし、少し欲張りかな(笑)
食欲の秋ばかりだったけど、勉学の秋にもしないとね!
と思ったら今年もあと1ヶ月ちょっと。
もう、冬になります。

来年は、今年よりコミュニケーションレベルを上げたい。
その為にも、いろいろな人と話して、相手の話を聴き、
自分の話も気持ち良く聴いてもらえるようにしよう。
文章も書くようにしよう。
お金をかけられないけど、少しでも自分を前に進めたいから。