陽性者と家族の日記

キツネが言った奇妙な事

ニノ

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
           かんじんなことは、目には見えないんだよ」

さて、いよいよ日記を書き始めました!!それで最初くらいは、
自分の陽性について簡単に書こうかな、って思います。

正直に言って僕の場合、日常生活では自分の陽性を
あまり意識しないです。それだけ陽性は、僕のアタリマエな
生活の一部なのかもしれません。

ただ、それでもやはり陽性によって「ジブン変わったかな」、
ということもあります。それが、最初の一文です。

これは有名な絵本の中で、キツネが言う言葉なのですが、
今ならこの言葉の意味が理解できる気がするのですね。
「もし自分が陽性ではなく、ここでもマジョリティの立場で
あったのならば、今でもこの言葉にピンと来なかったかも」
そう考えることが、今では一番怖いです。

——–
僕の親は、僕が陽性になったことをやっぱり負い目に
感じているのかな、そう感じるときがあります。
またカミングアウトした親友も、私以上に私の気持ちに
思いを巡らしてくれ、いろいろ気を使ってくれたりします。

でも案外、今の僕にとって「陽性である」ってことは、
そんな良いとか悪いとかそういう問題なんかじゃなくて。
強調する必要はないけど、でも確かにジブンを創り壊してきた
大切な生活の一部。    最近はそんな気がします。

24話

ガジ

先週まで深夜に一挙放送されていた
アメリカのテレビドラマにハマっていた。

「電話ではなんだから会って話そう、○○分後に行く」

みたいな台詞をよく登場人物達が電話相手に言うのだが
とても印象的で、これを観てて自分が以前に
複雑な内容を敢えてメールでやりとりして
幾度となく話がこじれた経験があったのを思い出した。
メールとかの文字列は万能ではないと
苦い思いをした瞬間は悟るけど
時が経つと忘れてしまいがちで・・・・(汗)

ケース バイ ケースなんだろうけど、面と向かって
反応を見ながら話し合える関係・状態ってのは、
やっぱり理想的?と思った。
(特にこのドラマを観た影響なのか)

そういう関係がホントは自然なのかと色々考えるけど
自分の周りからは、昔から日本で美徳と思われてきたような
双方にとって都合いい「察する」とか「阿吽の呼吸」などは、
実は希薄になってきているのかもしれないと思う。

自分は、相手の言わんとしていることを察する努力を
することは、むしろクイズ感覚で楽しめるほうだけど
少なくともウチの夫婦間に「阿吽の呼吸」なんてのは
なかなか見つけるのが難しい(笑)
「察するクイズ」は日常茶飯事だけど。

それでいいのかも・・・・?!

運動会の醍醐味

つばさ

 雨のために1日遅れて、今日は甥っ子の保育園の運動会。
いつものごとく、家族総出で応援に出かけた。

 娘や姪っ子と違って、いわゆるお遊戯が嫌いな性格らしく、
体操や踊りは徹底的にしない。とにかく無表情、そして棒立ち。
周りはみんな踊っているし、つい身体が動いてしまうリズムなのに、
あそこまで何もしないでいられるというのはある意味、大物かも?!

 でも、そんな無愛想な彼だからこそ、たまに見せる笑顔が
本当に価値のあるものに思えて、写真係の私としては、
ついつい真剣にファインダーをのぞいてしまった。

 そんな甥っ子の映像と写真を見ながら、
『おつかれさま会』をするのが、実は運動会の本当の醍醐味でもある。
今年の娘と姪っ子の運動会のときは、次の日、庭でバーベキューをし、
だらだらと5時間弱もビールを飲んで、肉や魚を食べ続けたうちの家族。
運動会でがんばったからおつかれさま会なのか、
おつかれさま会のために運動会でがんばるのか、
よくわからないけど、ま、楽しければ良しとしよう。

喜ぶ・喜ばせる

ガジ

とある日、実家の母親から電話があった。
誕生日で思い出したのか(数日過ぎてたが)
「変わりはないか?」と。
嫁さんの誕生日には何か送ってくるけど
実の息子には特に何もなく(笑)
ま、この歳で親からプレゼントがほしいわけでもないので。

その時、プレゼントにまつわる話で母親が何気なく語った
「親が子供を喜ばすプレゼントをするのに
並ならぬ思いを巡らせ、考えるてるのに
期待したほど喜んでもらえない時が多いのに、
逆に子供からのは、いとも簡単に喜ばされてしまう。
些細なプレゼントに感動のしっぱなしで
ホント、割に合わない(笑)」の言葉に
今まで三十数年生きてきて、少しだけだけど
親の通過してきた心情をようやく
汲み取れる歳になってきたのかな?と。

親には感謝しているつもりでだけど
もっと素直にストレートに感謝の気持ちを
表していきたいと思った瞬間でもあった。
これから、もっともっと感謝できるエピソードを
聞かせてもらえるかも?!

気まぐれな母親なので(これも血筋か)
どんなタイミングで自分の琴線にふれる
話が出てくるかはわからないけど。
(ネタが少なくて小出しにされたりして・・・・)

Nothing and Everything

Lyric

Fall is near. I can feel a gentle breeze in the evenings walking home from work.
The mornings are cool, too, and I don’t want to leave my bed. Last night I felt
I could sleep forever–in someone’s arms.

Over the summer I ate a lot and worked out a lot and noticed a difference in my
body and mind. I was on an island. There were many interesting people on the
island…and lots of boys who liked me. They were not gay…they were just boys who found me kakoi! It was nice to meet nice boys.

Tokyo life is getting better. I am discovering that it is not so bad. My friend wrote me a letter saying everyone in Japan wants to embrace me, that the culture wants to embrace me. I’m embraceable. Japan….is embraceable.

I am not worried about anything today. Not health. Not death. Not about being single. Many people ask, Why are you single. I can only say it is not my time.

What do I love about Japan? Sometimes it is hard to say. Sometimes I bitch a lot about what I don’t understand. But bitchiness is a sign of bitterness and it is best to be better instead of bitter. I love Japan because it gave me a new life. My world is new. My dreams are new. And as muzukashi as it can be it is also a very beautiful life.

どっちが辞書だか・・・

ガジ

ニノさん、ひろきさん、みんなの日記帳にようこそ!
この日記帳も人数が増えて何だか賑やかになりますね。

先日、電子辞書を入手した。
こんなコンパクトなボディーに数十冊も入ってるとは・・・・
国語・英語はもちろん、ことわざや医者からもらった薬まで。
最初は物珍しさで色々触ると思うけど、
結局、使うのは英和辞典くらいだろう。
だから、半分以上は使わないような気がしてならない。

そんな中、何に一番驚いたかというと、
説明書の分厚さ!!

こっちの方が辞書じゃない?!ってくらい(笑)。
ということで、最近の通勤時の愛読書はこの説明書。
不本意ながら、しばらくは楽しめそう(汗)。
この電子辞書を自在に使いこなせる日がくるのか??

はじめまして

ニノ

こんにちは。
みなさん、はじめまして。

この度、新しく日記をつける事になりました。
名前は、ニノといいます。
大好きな映画の人物から何気なくとった名です。

できればこれから、僕の小さな日常風景や、
ふと思い巡らしたことの跡を切り取って、
簡素な言葉でここに書き留めてゆけたらいいな、
って思っています。

もしよければ、人生の大切な時間をほんの少しだけ
僕に分けて頂き、この日記に目を通して貰えれば
すごく嬉しく思います。

ゆっくり、自然体で頑張りますので、
どうかよろしくお願いしますね!

紅葉月

蔵人

うっかりしていたら10月に入ってしまった。
香立てを入れ替えよう。

この時季だと、「紅葉月」となるのだけれど、実際のところ10月に紅葉は、奥日光あたりまで出向かないと拝めないのではないかな。
東京都心なんて、12月に入ってようやく銀杏が色づく有様だし。
でも季節を先取りして妄想を膨らませて楽しむというのがこの国の文化なんだろう。
ああ、なんという身もふたも無い言い方。

しかし、きょうはとんでもない暑さだな。
外出しても見るのは半そでやノースリーブが多い。
でもそこを我慢してもう10月なんだからやはり長袖を着るのがオサレだと思うのですよ。

ゴミの分別

ガジ

ゴミ収集の分別の種類が増える事になったらしく、
「更に大変に・・・・またゴミ箱を買い足さないと」と
説明会に出てきた嫁さんが難しい顔をしている。

ウチの地域のルールだと、厚紙も破ってみて
中が灰色か白いかで分別の種類が違うし、
当然ながら、ダンボールはまた別カテゴリーで。
自分の場合は何年経っても分別があやういため、
よく、嫁さんに注意されている。

リサイクルなどの環境問題ことを考えたり、
もっと細分化されている市部もあるのだろうから
そんなに不満も言ってられないだろうけど、
ダンボールなどの資源ゴミは、そうも頻繁に
収集日が設定されていないので(月に2回とか)
その保管に意外と場所を取られたりする。

先日も通販で買った組立て家具の包装材の
結構な量のダンボールに居住スペースを圧迫され
次の収集日までのやり場に苦慮したり。
地域社会で暮らしていくには少しの不便を
大らかに捉える度量がもっと必要になっていくのかな。

しかしホント、ゴミの分別って難しいと思うのは
自分だけだろうか・・・・

full moon

ガジ

今夜は十五夜ということで、ふと思い立って
犬を連れて嫁さんと散歩に出かけた。
心地いいそよ風に草花と虫が奏でる音をBGMに
雲ひとつない空の「中秋の名月」を楽しみながら
近所をのんびりを散策。

少し遠回りして通勤路の線路沿いまで足を延ばした。
時折、傍を通る電車の音に、まだそんな騒音に
慣れない仔犬は少しびくついてた。
そんな仕草に、二人は微笑むばかり。
いつもの通勤路が違った風景になったかも。

鳥の姿を見ることができなかったので
「花鳥冬月」にはならなかったけど、
代わりに虫の音をあわせて
「花虫風月」(?!)を満喫できた。