ひろき
イギリスのテレビを何気なくみていたら、「Rich House Poor House」という番組を放送していました。お金持ち一家と貧乏一家が、家や収入、車や趣味までも交換して、1週間生活する、という内容。
「王子と乞食」のように、人は誰しも、自分とは全く異なる境遇に興味を持っています。では、実際に交換してみたら、というのがこの番組。
子どもづれで生活を交換する一家ですが、支出など、かならプライベートなことまでわかってしまいます。だいたい、貧乏一家のこどもは、こんな番組に出て学校でいじめられないか、日本では不安になるでしょう。
きっと、そんなことを気にしないのが、イギリス人なのでしょう。イギリスは他人は他人、自分は自分、個人主義が根付いている国です。境遇が違って、うらやましくはあるも、自分たちの生活やまさしさや恥じらいはない、違いを違いとして受け入れ、互いに干渉しない、というスタンス。
上か下ではなく、お互いを尊重しあう、というある意味フラットな視点、私も持ちたいと思います。
ひろき
安室奈美恵さん、いや、安室ちゃん(年代がバレますね)の引退コンサートに行ってきました。しかも、一人で香港まで(笑)。ファンクラブ会員でも、ずっと熱烈なファンだったわけでもないのですが、高校生のころ、ちょうどアムラー・ブームで、安室ちゃんはずっと自分にとってのスーパースターでした。
ミリオンの連発からプライベートでの出来事など、色々なことも経ながらも安室ちゃんはただひたすらに、自分のやるべきことをやり続けたんですよね。クールでいて時々見せる彼女の笑顔がとってもカワイくて・・・、やっぱり寂しいですね。
時代を、そして日本を代表するポップアイコンが引退するのは本当に心残りなのですが、頑張り続けて元気をくれた安室ちゃんだからこそ、より充実した幸せな人生を送って欲しいです。
ありがとう、そしてさよなら、安室ちゃん!
ひろき
ある日のこと、テレビでBBC(イギリスの公共放送)の天気予報をみていると、お天気姉さんの片手がありませんでした。片手がない、それだけ。他は、天気予報の内容にも、説明のときのジャスチャーにも、普通と異なる点なんてありません。
そのとき、ハッとしました。両手がなきゃできない仕事なんて、そんなにないんだ、と。そう、もっとこの世の中、片手がなかったり、片足がなかったりしてもできる仕事はたくさんありますよね。もっと、そういった人たちがテレビに出てきてもいい。そんなひとたちを小さいころから見慣れれば、社会はもっと寛容になるでしょう。
片手がない女性をお天気姉さんに起用したBBCには、社会の多様性を促進する、という活動理念があります。その理念に敬服するとともに、イギリス社会の寛容さをあらためて感じました。
天気予報をみながら、お天気姉さんが、私に話しかけているような気がしました。
「なんで両手が必要なの?」って。
ひろき
クリスマスとニューイヤーのお祝いが終わった後のロンドンはどんよりした曇り空の日が続きます。ここからが、ヨーロッパの暗い冬の本番。華やかなイベントも、遊びに使うお金もありません。
そんな1月のことをイギリスではdry Januaryといいます。読んで字のごとく、dry=乾いた、January=1月。日本語の語感でも理解できますね。アルコールを控え(少なくともそう誓う)、遊びをセーブする月です。
意外と、ここから春までが長い・・・。そして、季節性のうつになりやすい時期でもあります。ジムに行くと、いつも見かけないメンバーを見かけます。日本と同じように、年始に一念発起する人も多いようです。
春の訪れを告げる水仙の花が咲くのが待ち遠しい!
ひろき
イギリスのクリスマスは意外と地味です。ヨーロッパ全般的に、クリスマスマーケットやパリのイルミネーションをはぶいて、見た目は地味。ロンドンも地味、だったのですが、今年から中心部でLEDの派手なイルミネーションが始まりました。
やはり、クリスマスは家族で祝う宗教的なイベントなのでしょう、外出したり、恋人と過ごしたり、高価なプレゼントを渡すということはあまりききません。
本場といえば本場なのですが、25日当日はなんと交通機関もとまってしまい、家族や親せきがいなかったり、本国にかえらない自分のような外国人にはとてもつらい日なんです。
最近、日本のクリスマスが恋しくなることがあります。日本のクリスマスイルミネーションは本当に凝ってますよね。夜景みたり、恋人と過ごしたり(私は経験ないですが)、ホイップクリームとイチゴのクリスマスケーキを食べたり、日本のクリスマスソングを聴いたり・・・。山下達郎とか竹内まりあは定番ですよね。
たまには、クリスマス時期に日本に戻ろうかな!
ひろき
自転車通勤を始めました。会社まで20分。日本では考えにくいですが、ロンドンでは自転車通勤はかなり一般的。というのも、街の規模に地下鉄や鉄道、バスなどの輸送量が追い付かなくなっているので、国をあげて自転車通勤を推奨しています。
20年ぶりぐらいに、本気で自転車をこぐ、結構しんどいです(笑)。もちろん、法律で厳しくルールが整備されていて、走るのは車道。なので、バスや乗用車と命がけの競争です。
この交通戦争にさすがにひるんでいましたが、1週間ぐらいでルールを覚えたり、抜け道を見つけたり。ロンドン中心部は坂が少ないので自転車に向いています。
徒歩や地下鉄では出会わなかったであろう景色を楽しむ。街の新しい一面が見えてきます。緑豊かな住宅地を駆け抜けるときは最高です。機会があれば他の街も自転車で駆け抜けてみたいですね。
ひろき
スペインに二週間旅行してきました。大都会マドリッド、異国情緒あふれるセビーリャ、独立精神旺盛なバルセロナ…スペインは本当に見どころ満載。二週間でも足りないくらい。
国旗はその国を最もよく表すシンボルですが、スペインも御多分にもれず、歴史や文化をよく表しています。赤と黄色で彩られた国旗は、乾いた大地とそこに住む人々、闘牛場の血と砂、複雑な歴史背景を持つキリスト教徒とイスラム教……。どの国にも光と影があるように、スペインは相反する二つの要素が、ときのはぶつかり、ときには混ざりあいながらも、牛にように力強く前に進んでいます。
ベラスケス、ピカソ、ダリ数多くの天才たちが生まれた国では、うまいハムとシェリー酒が楽しめます。ああ、また、行きたいな!
ひろき
“気づかい“というと、日本独特の表現、コンセプトと思う方もいるかもしれません。確かに、相手のこと、または自分が所属する集団、社会のことを個人より優先する、というのは日本文化を語るうえで、よく議論されるテーマです。
ロンドンに住もうと思った理由のひとつは、この街の自由な気風、個人の権利を尊重する文化でした。でも、住んでみてわかったのは自由の中にも礼儀、相手を思いやる文化、イギリス人なりの気づかいがあるということです。
例えば、公共の建物のドアを先に開けた人が、後ろに続くひとにも開けたままにしておくというマナーがあります。オフィスでは、給湯室で紅茶を入れるときは、同じチームのスタッフの分もまとめて入れたりします。地下鉄の階段では、男性陣は見知らぬ人のベビーカーやスーツケースを運んだりします。
若い人も、年齢に関係なくこういったこと自然に行えるのは、それだけ社会にマナーが根付いている証拠なんでしょう。
ひろき
イギリス人、ときいて、皆さんはどういうイメージが浮かびますか? 英国紳士、パンク、サッカー……、人によって様々だと思いますが、国民性となると、日本人と共通点があるという人もいます。ほかのヨーロッパの国の中には、イギリス人は遠慮がちだとか、人との距離を置きたがる、感情表現が控えめ、という人もいるようです。
今日は、ちょうど20年前にダイアナ元王妃がなくなった日。イギリス中、そして世界中で悲しむひとがいました。妃の死にしても、今年起きたロンドンのテロ、そしてビル火災にしても、大きな悲しみの際に多くのイギリス人がみせたエモーショナル(感情的)な一面は、私のとって少し驚きでした。
普段は少し皮肉屋で、感情表現が控えめなイギリス人が、メディアを含めて、感傷的になる、ある意味、当たり前のことなのですが、渡英7年目にして、イギリス人の新たな素顔です。本当は国民性なんて関係ない、人間てだいだい同じもんなんでしょうね。
最近、ちょっと暗い話題が多いイギリスですが、きっと笑顔を取り戻してくれます。今までもそうしてきたんですから。
ひろき
昨年の夏に続き、引っ越しをしました。以前のフラットのエリアよかったのですが、フラットメイトの数も3人で多かったし、何といっても不動産屋さんが何かにつけて料金を請求してくる(まぁ、ビジネスってそんなもんなんでしょうけど)ので、たまったもんではありません。
実は、引っ越しは苦手。荷物をまとめたり、掃除をしたり、得意ではありません。いい歳をして、引っ越し業者に頼んだこともないし、ましてやイギリスで引っ越しって、車の運転でさえおぼつかない、独り身の私には不安です。
いつものごとく、友人に手伝いを頼んで、タクシーで新旧のフラットを何往復かすることにしました。自分のペースで引っ越しができるし、赤の他人に荷物を預けなくてよいので、気楽です。
ちなみにイギリス人にきいたところ、通常、独り身の引っ越しであれば、車を借りたり、運搬業者に頼むのが主流だそう。日本の引っ越し業者のように気の利いたサービスはないようで、自分で荷造りなどをして車を手配したりするそうです。
今回は、友人の助けもあり、前回のときより“引っ越し慣れ“したようで、スムーズにいきました。もう大人なので、年相応に“引っ越し慣れ”していたいですね。