陽性者と家族の日記 “つばさ”

おばあちゃん

つばさ

毎年のようにお正月に行けなかったので、
今日は娘とすごく久しぶりに、車で1時間くらいのところに住む
おばあちゃん(娘にとってはひいおばあちゃん)を訪ねた。

私はすごいおばあちゃん子で、
おばあちゃんは私が小さいときの一番の応援団だった。
いつもいいところを見つけては褒めてくれて、
自分がダメに思えたときなども、おばあちゃんに褒めてもらうと、
何の根拠もないのだけど、ちょっと自信がついたように思えた。

娘に対してもそれは同じで、「賢い」「スタイルがいい」など、
こっちが恥ずかしくなるくらい、褒めちぎってくれる。
時には「鼻が高い」など、どう見ても同意できない発言もあるけど、
心からそう思って褒めてくれているので、娘もすごくうれしいらしく、
今日も試験の出来が悪かったと落ち込んでいたのだけど、
帰りの車の中では、すっかり明るくなっていた。

80歳代半ばになり、何度も同じことをきいたり
言ったりするようになってきたけど、
娘が成人するまで見守ってほしいなあとつくづく思った。

新年雑感

つばさ

年末からのお休みを、とくに何をするでもなく、
初詣以外、どこに出かけるでもなく、
とにかくボーッと過ごしてしまい、
お休みの最終日の今日になって慌てて、
今月半ば締め切りの大学院のレポートを
書き始めたりしている私…年始から情けないかも。

この年末年始は本当にのんびりした~!
あと、お笑い番組をとりあえず観られるだけ観た。
新人でもこれから光るな~と思う人たちがいたり、
やっぱりベテランは芸の幅が広いと感心することがあったり。
娘に言わせると、
「お母さん、なんでそんなに鋭い目でお笑い番組観てんの?」。

明日からはまたいつものように仕事。
こんなのんびりした毎日から、仕事に戻れるのかと思うけど、
これが意外にすぐに慣れるものなんだよなあ。
人間の適応力ってすごい。

去年はいろいろと新しい体験が多かった年だった。
2007年はどんな年か予想もつかないけど、
何があってもそれを楽しめる自分でいたいな。

みなさんにとっても、今年が良い年でありますよう。

お休み1日目

つばさ

ガジさんと同じく、昨日が仕事納めで、今日からお休み。
娘の習い事が午前中で終わったら、2人で久しぶりに
おばあちゃんちに行こうと楽しみにしていたのだけど、
朝起きたら、すごい大雪!
日付がかわる頃にはまだ降る気配もなかったのに、
こんなに短時間で積もるなんて。

結局、うちで覚悟を決めて年賀状を書くことにして、
午前中は年賀状の印刷と宛名書きに没頭。
毎年、面倒くさいなあと思うのだけど、歳をとるにつれて、
季節の挨拶で近況を知らせあうことって、
実は貴重かもしれないなあと思うようにもなった。

さて、今から、ず~っと後回しにして見ないようにしていた、
大学院のレポートにでもとりかかるかなあ。
でも、掃除もしたいし、娘と百人一首もしたいし、
注文していたDVDが来たからゆっくり観たいし。

…やらない言い訳ってびっくりするほど見つかるものなんですね。

ガトーショコラ

つばさ

朝から穏やかに晴れて、気持ちのいいクリスマスイブ。
娘のリクエストに応えて、ガトーショコラを焼いた。

最近、あまり作っていなかったから、
作り始めるまでは面倒だな~と思っていたけど、
やり始めたらオーブンに入れるまでにたったの15分ほど。
キッチンから二階の私の部屋まで、あま~い匂いが漂ってきている。

そういえば、娘は小さい頃、焼いたケーキを
「サンタさんにもあげる」とベッドの横に置いていて、
そのケーキを「太るだろうな~」と思いつつ、
夜中にこっそり食べたことがあったな~。

夕食のときに、生クリームを泡立てて、ケーキに添えよう。
ツリーも飾っていないし、電飾なんてもちろんしていないし、
うちのクリスマス・イブの夕食は、七面鳥でもチキンでもなく、
日本人のごちそう…お寿司!
でも、このケーキがあるおかげで少しはクリスマス気分になれるかも。

誕生日

つばさ

先週、誕生日を迎えて、3?歳になった。
HIV陽性だと知った10数年前は、30代後半まで生きられるなんて、
夢にも思わなかったけど、それなりにハッピーに生きている私がいる。

両親も同じ思いらしく、初めのうちは誕生日も、
「ありがたいね~、○○歳も元気に迎えられて」と言っていたのに、
今年のプレゼントについていたメッセージにはなんと、
実際の私の歳より1つ上の年齢が書いてあった。
間違えるかな~、普通?
もう、歳のことなんかどうでもよくなってきたのね…。

娘は「お母さんと話をしているときが一番楽しいです」
とイラストつきで手紙をくれた。すごくうれしかった。

この頃は生きていることが普通に思えてきてるけど、
毎年、誕生日を迎えると、
日常を生きているってすごいことだなと感じる。
この気持ちをなるべく忘れないようにしたいなと思った。

小さな贅沢

つばさ

ここ一週間くらい、「長風呂」にはまっている。

「のんびりお風呂に入りたいな~」とは思っていたものの、
することも多いのにぼけ~っとお風呂に入っているなんて…みたいな
変な罪悪感があったのだけど、お風呂のなかだからこそ、
集中してできることを見つけた。

それは読書。
ペットボトルのお茶と本を持ち込んで、
1時間くらい半身浴でゆっくり本を読む。

普段、机に向かっていると、メールの返信をするんだったとか、
そうだレポートも書かなくてはとか、
そういえば明日のお弁当と朝食の段取りしとかなきゃとか、
いろいろとやらなければいけない(と思っていること)があり、
なかなか集中できないのだけど、お風呂で裸でいれば、
もう他のことはできないのだから、ゆっくりと読書に集中できる。

1日の終わりのこの1時間が、本当に極楽極楽♪

体感温度

つばさ

先週末くらいから、ぐっと気温が下がって冬らしくなった。
会社は省エネルギーを意識して、暖房温度の設定が低いので、
女性たちは、寒い寒いを連発している。

でも、私はなぜかいっこうに寒くない。
一応「寒くなったよね~」と調子を合わせているものの、
車通勤ということもあり、今でも上は長袖Tシャツ1枚に
ダウンの短いジャケット、下はジーンズ。
会社でも、事務服の女性たちが
「ババシャツとストッキング2枚履き」している傍らで、
私は長Tに綿のジャケットのみ。

考えてみたら、数年前、今より数キロ体重が軽かったときは、
とにかくいつも寒かったような気がする。
やっぱり、寒いところの人たちや、冬眠する動物が、
脂肪を蓄えるというのは理にかなっているのかもと変なところで納得。

そういえば「子供は風の子」というけれど娘はすごく寒がりで、
私的には半袖Tシャツでいられるくらい部屋の暖房温度を上げている。
…今月の電気代がちょっと怖いかも。

娘の励まし

つばさ

最近、なんだかやることが多過ぎて、逆に何もしたくない気持ちになり、
ここ数日、だらだらと夜を過ごしてしまっている。

昨日、娘が眠る前に、娘のベッドに入って二人で話しているときに、
その話をしたら、娘が一生懸命にアドバイスしてくれた。

「あたしもそういうこと、よくあったで。
夏休みだって次の日が登校日で宿題提出せなあかんのに、
全く真っ白ってことあったやろ?
そのとき、ほんとに泣きたい気持ちになったけど、
っていうか、泣いたけど~、結局一つ一つやるしかないと思って、
がんばってやって出来たで。」

「やから、お母さんも、少しずつやるしかないな。
小学校の勉強みたいに友達と一緒にするってことは出来へんけど、
よかったら、あたしがちゃんと見て励ましたるから。」

「お母さんはやるときはちゃんとやる人なんやから、
自分を信じてがんばって。応援してるで。」

…感動で泣きそうになり、
「ありがとう。なんかやる気になってきたわ~。
じゃ、早速、今からちょっとがんばって来るから、おやすみ。」
と立ち去ろうとした私の腕をひっぱって、一言。

「でも、あたしとこうやって話す時間は今までどおり、
持たなあかんから、実行するのは明日からな。」

大きくなったのだか、小さいのだかわからない娘だけど、
本当に愛しい!…ってまた、キスしたりすると嫌がられるのだけど。

スカイプで

つばさ

 私は間違いなく、好きな人というか、
恋愛感情的にいいなと思っている人に対しては
男女を問わず緊張してしまう性格なんだなあ…。
こういう性格ってほんと、小学校から変わらないのかも…。
今日はそれをつくづく実感する出来事があった。

 私は海外に電話するときには、スカイプという、
インターネットを使った電話を使っているのだけど、
今日、オンラインにしていたら、
デリーにいる友人から、電話がかかってきた。

 彼は大好きな友達なので、無料なのをいいことに、
どうでもいいこと、よくないことを話して長電話。
「あ~、口が疲れた」って感じで電話を切ったら、
次はバンコクにいる友人から電話が。

 彼のことも大好きなのだけど、その大好きさが、
ちょっと恋愛方向に傾いているので、
今度は打って変わって、うなずくばかりの私。
まさに借りてきた猫状態(←ちょっと違うか…)
そして電話はほんの10分弱。

 どちらの人のほうが一緒にいて楽しいかといえば、
間違いなく前者なんだけど、それと恋愛とはまた別なのが
不思議というか、恋愛とはそもそもそういうものなのか…。

 うわっ、書いてたら、タイミングのいいことに、
会社の同僚からスカイプで文字チャットが!
別に好きでも嫌いでもない人なので、
とりあえずこれを書いたら、二言三言返事しとこ。
…どうでもいい人にはどうでもいい対応…。

予想外

つばさ

ソフトバンクの『予想外』以上に予想外なものを、
今日、発見してしまった。

和菓子好きの母が夕食後に珍しくチョコレートを出してきたので、
1粒つまんだら、なんともいえない和風と洋風のハーモニー。
急いでパッケージを見たら、味以上に衝撃的、そして予想外の
名前がそこには書かれていた。

『芋焼酎ショコラ』

-薩摩芋焼酎使用
-アルコール分3.4%
-季節および地域限定発売
-『お酒が入ってますので、運転時などはご遠慮ください』

芋焼酎「チョコ」ではなく、芋焼酎「ショコラ」なのは
焼酎を入れつつもおしゃれなイメージを維持したいのか、とか、
いくら焼酎がブームだからといって、こう来るとは、とか、
まあ、ウイスキーボンボンというものがあることだし、
同じアルコールの焼酎を入れてはいけないってこともないか、
などと、突っ込みを入れつつも、正直、
本家ウイスキーボンボンよりもこっちのほうがおいしいと思う
私はやっぱり日本人? (そして焼酎好き?)