スタッフ日記

Gay Men’s Chorus

さとう

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昨年はシフトの関係で参加できなかったので、今年はどうしても生で見たかった。会場の国立国際医療研究センターのアトリウムは、吹き抜けになっていて、ガラス越しに冬のやわらかな日差しが差し込んでいた。その空間いっぱいに優しくも力強い男声合唱が響き渡った。

HIV陽性者の手記(感染がわかって、そのことを恋人に伝えたけれど、受け入れてもらえなかった思いが書いてあった)を基に作られた「大空」を除いては、誰もが知っているような楽曲を選んでいた。人の声は温かい。心や体を包み込んでいく。目を閉じてみた。男性だけだと派手さはないけれど、深いところまで、声がズシンと入ってきて、それでいて柔らかな羽毛に包まれている感じになる。

松田聖子メドレーで、「瑠璃色の地球」というゲイである僕の心を鷲掴みする選曲されていて、嬉しかった。そして圧巻は中島みゆきの「誕生」だ。十何年前にぷれいす東京の「Voice」で初めて知り、涙でボロボロになった曲。コーラスで聞くとジーンとくる。自分がこの世に生を受け、今生きていることを励ましてくれる。

素敵な会場を提供してくれた国立国際医療研究センターの方々、ボランティアでサポートしてくれる人たち、合唱に参加してくれた人たち、指揮者やピアニストに裏方の人たち、会場にわざわざお越しいただいた人たち、病院の患者さん、すべての人たちの声がまとまったアンコール曲「上を向いて歩こう」が何と言っても素敵だった。幸せが雲の上や空の上にあるのではなく、今ここにいる人たちの上にある。きっと幸せになれるよ。と聞こえていた。

[セットリスト]

  • Clim’b Ev’ry Mountain
  • I Dreamed a Dream
  • 松田聖子メドレー(青い珊瑚礁〜赤いスイートピー〜瑠璃色の地球)
  • 誕生
  • 大空
  • 上を向いて歩こう(全員で)

Gay Men’s Chorus 一緒に歌います。

生島

Gay Men’s Chorus for Tokyo AIDS Weeks 2016
去年大きな反響があったゲイ男性コーラスですが、
今年も、12月10日(土)16時〜国立国際医療研究センターで
ミニコンサートが開催されます♪ 今年は1参加者としてコーラスに参加します。
すばらしいコーラスになりそうです。ぜひ、お越しください。

詳細は→http://www.ptokyo.org/news/7113

 

歌で繋ぐ気持ち。

かとう

昨年初めて開催し、ご好評をいただいた「Gay Men’s Chorus for TOKYO AIDS WEEKS」。
ゲイ男性の有志メンバーによる合唱ミニコンサートを今年も開催します。

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会場は今回も国立国際医療研究センター。
昨年参加してくださったメンバーを中心に、広く参加募集を行なったところ、トランス男性を含むたくさんの方々が集まってくださいました。
今回はさらにパワーアップした演奏をお届けできたらと思っています。

日本一多くのHIV陽性者の治療を行なっている病院でこうしたコンサートを開催することは、とても意味のあることだと思っています。
患者さんはもちろん、ご家族や周囲の方々、医療関係者などがゲイによる合唱を聴いてくださることになります。

「ゲイ男性(トランス男性を含む)」と限定したことが、「HIV/エイズ=ゲイの病気」というイメージを強めるのではないか…というご指摘もありました。
普段「患者」としてしか接していないゲイの別の一面を見てもらうことが、このイベントの目的の一つでもあります。
HIVもゲイも言わなければ分からないことが多いものです。
見えなければいないことにされてしまう。リアリティも失われてしまう。
僕たちは確かにここにいて、そして歌っています。
HIVを持っている人もそうでない人も、そしてどちらか分からない人も、みんな同じ空間で同じ時間を分かち合える。
そういうことが伝わるといいなと思っています。

今回初めて演奏する中に『大空』という曲があります。
これは、WAVE2008という札幌のエイズ啓発イベントで、地元のある陽性者の手記をきっかけに生まれました。
「ときどき通信」という2人組のユニットによるもので、今回そのメンバーの方も札幌から駆け付けて一緒に歌ってくださいます。

これは「エイズ予防のための戦略研究」という取り組みの中で作成されたPVです。

会場のみなさんと良い時間を分かち合えたら嬉しいです。
お時間の許す方は、ぜひ会場にお越しください。
お待ちしています。

 

Gay Men’s Chorus for TOKYO AIDS WEEKS 2016

【日 時】12月10日(土)16:00-17:00(予定)
【会 場】国立国際医療研究センター 中央棟(アトリウム)地下1Fステージ
東京都新宿区戸山1ー21-1
【入場料】無料(事前申し込み不要)
【曲 目】
Clim’b Ev’ry Mountain
I Dreamed a Dream
松田聖子メドレー
大空
誕生
上を向いて歩こう

指揮:なおき Piano:ぶっち

世界エイズデー

さとう

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HIV/エイズの感染拡大を阻止するため、またHIV陽性者への差別・偏見をなくすために1988年に設立されました。僕は感染がわかる前、年に1日のこの日も、特にHIVに無関心でいました。その姿勢はやがてHIV感染へとつながっていったのでした。自分ごとと考えることは、そう簡単なことではありません。

11月に鹿児島で開催された日本エイズ学会に参加したついでに、福岡に住む元彼を温泉に連れて行きました。数年前、脳梗塞を患い右手と左足が不自由な身。そのことはわかっていて、レンタカーを借りて移動をする準備をしましたが、元彼からすると右側から乗車する方が楽だとのこと。だったらスライドドアの車にするべきでした。
宿の入り口もかなり高い段差があり、温泉も3段の段差があるという宿。古い宿を改修したので、全くバリアフリーにはなっていなかった。元彼は「勉強になった」と言ってくれましたが、明らかに配慮不足です。リアリティが欠けていました。

HIVのリアリティはどうしたら感じられるのでしょうか。自分がHIVに感染する。パートナーや家族や友人がHIVに感染して、自分に伝えてくれる。いずれかなのだと思います。でもそれでは多くの人たちに伝わりません。そこで考えられたのが、aktaとぷれいす東京が立ち上げた「Living Together計画」の考え方です。HIV陽性者やその周囲の人たちの手記を読むことで、少しでも実感してもらう。ぜひあなたもその言葉たちに触れてみてください。
「Living with HIV 〜身近な人からHIV陽性と伝えられたあなたへ〜」
http://lwh.ptokyo.org/

ところで本日、インターネットTV「Abema」の「Abema Prime」に出演します。僕の出番は22:00くらいからの「ざっくり社会学」というコーナーです。よろしければご覧ください。Abema TV https://abema.tv/

雪のち快晴

はらだ

昨日は、東京で11月では54年?ぶりとなる降雪があり、
どうなることかと思いましたが、積雪もなく、
電車もほとんど通常運転で、ほっとしました。

第30回日本エイズ学会学術集会が、昨日からはじまりましたが、
今年は鹿児島での開催。雪の報道を最初にきいたとき
今年の学会が東京でなくてよかったと思いました。

うってかわって、今日は快晴!とても気持ちのよい日です。
事務所は、日頃とはうってかわって、静かですが、
鹿児島では、スタッフがそれぞれ忙しくしていることと
思います。

もっと早く日記を書くつもりだったのに、
たまっていた仕事を片付けているうちに、こんな時間に・・・

きょうは、これから、
16:45 ~ 17:45 という同じ時間帯に、
ポスターディスカッションと
第6回世界エイズディ・メモリアル・サービスがあり、
どちらにもぷれいす東京のスタッフが参加します。

からだはひとつ・・・ですが、
学会に参加されている方は、どちらもよろしくお願いします。

明日も10:00から、「O32社会:薬物使用」で、研究班の発表があります。
こちらもよろしくお願いします。
ぷれいす東京のブースにもお立ち寄りください。

すでに学会後半になってしまい、遅ればせのお知らせでした。

第30回日本エイズ学会のスタッフ出演情報とブース案内は
こちら

ぴぃちゃんカード

さとう

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「ぴぃちゃんカード」ができあがりました。

メール配信になった「ぷれいす東京NEWS」の登録の仕方とHIVへの感染不安からHIV陽性者、確認検査待ちの人、周囲の方まで相談可能な電話番号の案内が載っています。

ところでPちゃんは何を考えているのかな?少し不安げにこちらを見ています。

「HIVに感染したかどうか不安なんだけど…」
「即日検査の結果が判定保留で、確認検査をしているのだけれど、HIVに感染しているの?」
「感染がわかったばかりで、誰にも話せない。これからどうなってしまうの?」
「息子からHIVに感染している伝えられた。どう接したら良いだろうか?」

困ったときの相談窓口があります。相談窓口はこちら

カードの申し込みは事務局まで。03(3361)8964 office☆ptokyo.org(☆を@にかえてください)

ぴぃちゃんを探して!

さとう

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大変お待たせしました。昨日、やっと「ぷれいす東京NEWS」のメール配信が始まりました。「ぷれいす東京 Newsletter」(紙版)が5月号で一旦終了して、8月号から引き継ぐ予定でいましたが、発行までの準備に時間がかかってしまいました。

ヴィジュアルは、デザイナーの新藤さんのセンスが光ります。HTMLでのメール配信の準備には、富田さんにご尽力いただきました。おふたりの力が結集して、明るく前向きな印象で、ぷれいす東京ならではの多様性が表現された新しい「ぷれいす東京NEWS」ができあがりました。

そして今回、ささやかにデビューしているのが「ぴぃちゃん」!これからどんな形に育っていくのか、見守ってください。そして「ぴぃちゃん」とも「ぷれいす東京NEWS」とも、長くおつきあいください。購読の登録をお願いします。

「ぷれいす東京NEWS」メール配信の登録はこちら
(ブレインメールのサイトに移動します)

*外部のメール配信システム(ブレインメール)を使用し、別管理になっています。
*登録/配信解除/アドレス変更の手続きは、専用ページからご自分で設定をお願いします。
*ブレインメール(@e.bme.jp)とぷれいす東京(@ptokyo.org)から、受信できるようにしてください。
*年4回配信予定。次号より自動配信になります。

台湾 2016世界エイズデー主題歌「愛相同」by郭蘅祈を紹介します。

生島

12月1日はWHOが呼びかる世界AIDSデーです。この日は都庁がピンク色になったり、東京周辺でもHIV啓発のためのイベントが多数開催されたりします。
さて、日本以上にHIV感染の広がりが心配される台湾ですが、今年、2016年国際エイズデーには主題歌「愛相同」がつくられたようです。この郭蘅祈さんという歌手。きっと有名な方なのだと思います。このビデオには多様な人たちが出演します。そこには、もっとも影響を受けている人たちのことも、踏まえたつくりはとても素晴らしいと思いました。

この動画に出演している人たちのメイキングビデオのうち、HIV陽性者とそのパートナーのインタビュー(2:20〜)を翻訳してもらいました。

 

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右(陽性者):自分がエイズに感染したと分かった時は、頭が真っ白になって、どうやって考えればいいが分からなかった。将来の計画、未来は自分の予定どおりに実践できるかどうかも分からなかった。その当時は家族、友達、むしろすべての人に知られるのが怖かった。
でも、とある人と知り合って、感染した人でもポジティブに生きれば、周りの人も安心できると話されて、カミングすることにした。
最初は友達に話して、友達から気にかけてもらったり、支えてもらったりして、勇気をもらった。それからは、ほかの人にも言えるようになった。

左(パートナー):彼と付き合う前から彼が陽性者だと知ってた。最初は怖かったけど、試してみてもいいと思った。実際に付き合って、そんなに怖くないと分かって、逆に前向きな気持ちになった。
最初の頃、生活上にはいろんな問題があって、心配することがたくさんあった。彼の血液に触れること、もちろんエッチの時など不安な気持ちはあったけど、一緒に話して、一つ一つこなして、解決してきた。だから今日まで一緒に歩いてきた。
エイズに関する情報、資料はいっぱいあって、足りていると思うけど、不安な気持ちの解決には実際ならないと思う。一番解決できる方法は実際に陽性者と接すること、どうやって生活してるのを知ること、理解することだと思ってる。そうすれば陽性者と自然に接することができ、生活することができ、もっと親密に付き合っていける。

この二人が来ているTシャツは、今年の東京レインボープライドに来日した、台湾ホットラインの人たちがおこなっているキャンペーンの
Tシャツだ。なかなかカミングアウトが難しい、台湾ではこうしたキャンペーンはとても大切なものだ。今回の動画とこのキャンペーンがどう関連しているかは、10月末に台北を訪問するので、その際に聞いてみたい。
《轉角遇見愛》—全台愛滋零距離巡迴計畫  台灣同志諮詢熱線 Taiwan Tongzhi Hotline
1998年に設立され、2003年から始まった「台灣同志遊行」(台湾LGBTプライド)では初回からその運営団体の一つとして活動してきた「台灣同志諮詢熱線協會」。今や台湾で最も古いLGBT活動団体の一つである「台灣同志諮詢熱線」が、現在、力を入れて取り組んでいる「HIV感染者との距離をゼロに!」、今年5月に原宿で開催された東京レインボープライドで開催したシンポジウムでは、この担当者が登壇した。

 

こんなチャンスは二度とない!

さとう

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G-menの編集長として、ドラッグクイーン・ピンクベアとして、JaNP+の代表としてバリバリ活躍していた長谷川さん。

僕の感染がわかり、ゲイの仲間にはひた隠しにしていた2000年頃、ゲイバーの周年イベントで、HIVのことを公言して、颯爽と僕の前を歩いていたのが長谷川さんでした。その存在にどれだけ励まされたか…。

しかしその後、人工透析、脳梗塞、さらに足の切断という危機があったことはあまり知られていません。活躍していた人だからこそ、SOSを出しにくかったようです。

長谷川さんは今、不死鳥のように甦り、車いすで飛び回っていますが、困ったとき、先行きが見えないときにどうしたら良いのかを、体験を通じて話していただきます。誰しもが迎える加齢。しかしその時代をも華麗に生き抜くためのコツをお聞きしたいと思います。

第8回ピア+トーク「HIV陽性者と長期療養時代のための心の準備」〜転ばぬ先の杖って何? 2016.10.22(土)14:00-16:00 今回は、人生の危機を乗り越えたJaNP+の長谷川さんの話です。

※申し込み〆切 10/21(金)
※利用登録がお済みでない方はお早めにお申し込みください。

【ゲスト】長谷川 博史さん(JaNP+理事) 加藤雄治さん ほか
【コメンテーター】永易 至文さん(パープル・ハンズ理事/事務局長)
【会場】新宿区内(お申し込みの方に直接お知らせいたします。)
【対象】HIV陽性者
【定員】先着40名(定員になり次第、受付を終了します。)

OUT IN JAPAN 長谷川博史
「熊婦人の告白:長谷川博史著」ポット出版

歯科医の熱い思い

さとう

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いよいよ明日、専門家と話そう第17回「歯科医と話そうⅢ」を開催です。今日時点では、台風が各地に大雨をもたらせていて、とても心配な状況ではありますが、予報では明日の朝には東方海上に抜けるとのこと。雨が上がることを祈っています。

ところで鈴木先生、加賀谷先生、歯科衛生士の小林さんから明日の資料が届きました。先生方の歯科治療への思い、陽性者への思いやり、受け入れをしない医療従事者への憤りまで感じられる内容で、陽性者のひとりとして、大変嬉しく、心強く思いました。この機会を逃さないように!まだ間に合います。利用登録がお済みでない方は、電話でご相談ください。(03-3361-8964)

申し込みフォームはこちら⇒https://www.ptokyo.org/nest/program/6996