2016/7/20 おーつき
南アフリカから、暑中お見舞い申し上げます。
南アフリカの人口第2位の都市ダーバンに滞在し、18日より開催中の第21回国際エイズ会議 に参加させてもらっています。南半球のこちらは真冬ですが、最低気温が14℃、最高気温が21℃ほどで、きわめて快適 です。
プレナリー・セッションでは、活動家たちがプラカードを持って舞台に登壇
参加者に配られたカンファレンス・バッグはフェアトレードの製品
グローバル・ヴィレッジではヨガのレッスンも(ちなみに今回の会議、朝イチのプログラムはなんと7時スタート!)
* * *
南アフリカにはおよそ700万人のHIV陽性者が暮らしていますが、2009年以来HIV陽性の子どもの数が76%減少し、世界で最も多い340万人が抗HIV薬を服用しているなど、他のサハラ以南アフリカ諸国とは異なりHIV対策に一定の効果を上げているとも言われています。
2000年の第13回国際エイズ会議も『Breaking the Silence(沈黙を破れ)』のテーマのもとダーバンで開催され、かのネルソン・マンデラ氏も参加されました。ちょうど今回の会議の開会式が行われた7月18日は、ネルソン・マンデラ・デー(彼の誕生日に由来)。長年HIV/エイズのアクティヴィズムに関わってきた人たちは、この国の歴史の中で象徴的な反アパルトヘイト運動になぞらえ、あらためて「沈黙=死 」であると、声を上げ続けることの必要性を強調していました。
2016/7/9 まきはら
みなさま、ご無沙汰しておりました。この時期しかスタッフ日記を書かない、ぐうたらスタッフのまきはらでございます。さて、ぐうたらな私がまた、なにゆえ日記を書いているかといいますと、そうなんです。今年もやるんですよ。奥さん、いつものアレを。(昭和なフレーズ‥)
ぷれいすの秋の風物詩?ともいえる、ボランティア募集とボランティア研修(合同研修)でございます。ホームページでは、6月から密かに広報を始めていたのですが、ようやくいろいろと動き始めた次第です。あぁ、じじいのぼやきですが、1年なんてあっという間ですねぇ。去年の研修がまだこの間のような‥。
今年は、秋の連休中に集中講義のような形で、1週間で3日間の研修を予定しています。もしかすると、これまでにない濃厚な1週間になるかもしれません(汗)
夏の予定の後、秋の予定がこれからの方、ぜひ興味のある方は、秋の連休の予定を「ぷれいす漬け」で過ごしてみませんか?
ぷれいすの研修のおもしろいところは、年齢、性別、HIVの有無、セクシュアリティ、などなど問いませんので、ボランティアでいろいろな方が幅広く集まるところだと思います。分かりにくい例えをしますが、若い人、若そうにしている人、予測不能の人、などなど様々です。いや、それ以上にいろいろな方が集まりますので、そうしたメンバーで、一緒に講義を受けたり、ワークをしたり、楽しく過ごせていただけるのではないかと。きっと、いつもの生活にはない、いろいろな刺激があるのでは?と思います。もちろん、研修内容もぎゅうぎゅうで考えてますのでお楽しみに。
ちなみに、オリエンテーションは、9/3(土)に開催予定です。
ボランティア募集の内容、オリエンテーションと研修の日程など、詳しいことはこちらから
http://www.ptokyo.org/news/6824
みなさまの参加をお待ちしております。
食欲の梅雨をすごす
まきはら
2016/6/30 生島
東京レインボープライドパレード2016 5月7日(土)〜5月8日(日)
今年のフェスタ&パレードは、フロート(梯団)数が18、イベント広場でのブース出展は約120と、いずれも過去最高となったとのこと。東京レインボープライドによると、動員も過去最高で、7日のフェスタが23,000人。8日のパレードの日は、パレード4,500人、沿道&会場43,000人で、47,500人。フェスタ&パレード2日間合計で、70,500人を記録という。
ブース「AIDS IS NOT OVER」を出展
LIVING TOGETHER計画(ぷれいす東京とaktaが呼びかけ団体)が
AIDS IS NOT OVERのブースやフロートを運営しました。
当日は、ぷれいす東京・研究班の資材、隣ではaktaの資材、全国のコミュニティセンターの資材を配布した。また、基金を集めるためのバッチやTシャツを頒布を行った。
フロート
フロートの搭乗スタッフは、人気のドラッグクイーン、人気ゴーゴーボーイズ、
そして、音楽はDJ:HIDEOによるプレイによるサポートによりとても楽しいフロートになった。
AIDS IS NOT OVER~エイズはまだ終わっていない
WE’RE ALREADY LIVING TOGETHER(MSM首都圏グループ)
Drag Queen:エスムラルダ DJ:HIDEO
GOGO BOY :DEG (DEGPAG)、孔明
AIDS IS NOT OVERは18フロート中15番目スタートの予定でした。
多くの方が一緒にあるいてくださいました。
日台HIVシンポジウム
台湾と日本のHIVの現状と課題を考える。
5月7日(土)13:10~13:50
@代々木公園野外ステージ
主催:NPO法人 東京レインボープライド
協力:台灣同志諮詢熱線協會、NPO法人ぷれいす東京、NPO法人 akta
[司会]生島嗣 (NPO法人ぷれいす東京)
[出演]杜思誠 (台灣同志諮詢熱線協會)
范順淵 (愛滋感染者権益促進会ソーシャルワーカー)
荒木順子(NPO法人 akta)ほか
1998年に設立され、2003年から始まった「台灣同志遊行」(台湾LGBTプライド)では初回からその運営団体の一つとして活動してきた「台灣同志諮詢熱線協會」。今や台湾で最も古いLGBT活動団体の一つである「熱線」が、現在、力を入れて取り組んでいる「HIV感染者との距離をゼロに!」の担当リーダーが来日し、TRPのステージに登壇。台湾のHIVの現状と、それに対する取り組みについて語る。一方、日本側からは、東京からHIVの情報発信の中核を担うNPO法人aktaが陽性者が共に暮しているリアリティを伝える「LIVING TOGETHER」の取り組みについて報告する。そして、日本や台湾のプライドパレードにおいて今、HIVを語ることの意義を考える。
VIDEO
薬物使用者の支援に関する情報交換ミーティング
5月8日(日)パレード終了後、代々木公園の芝生の上で、台湾の医師、台湾ホットライン薬物使用に関するプロジェクト担当者、川崎ダルクスタッフ、国内関係者などとクローズドのミーティングを行いました。台湾サイドから、日本国内の薬物依存からの回復支援の取り組みについて聞きたいというリクエストがあり、コーディネートしたものです。以前から、交流の場をなんどか設けておりました。台湾での感染拡大の背景には薬物使用の問題があり、これは日本、台湾という国境を超えた課題である。そのために、お互いの連携について話し合いました。
台湾NGOとの交流会
パレードの翌日5月9日に交流の時をもちました。写真は、台湾の愛滋感染者權益促進會、台灣同志諮詢熱線協會、ぷれいす東京スタッフ、通訳に協力してくださいった皆さんです。彼らのサポートでともて良い交流の時となりました。
台湾は年間に2000人以上のHIV感染者の新規報告があり、メインの感染ルートは男性同性間の性行為となっています。台湾の人口は日本の5〜6分の1なので、とても大きな数字です。
今回のシンポジウムは、台湾LGBTプライドの運営団体の一つとして活動してきた「台灣同志諮詢熱線協會」から東京レインボープライド側にあり、実現しました。現在、熱線が力を入れて取り組んでいるのは、「HIV感染者との距離をゼロに!」。ぷれいす東京発の「LIVING TOGETHER」の発想とかなり近いものがあります。今回の交流をとおして、今後も国を超えて連携していきたいと思います。
寄付と報告
AIDS IS NOT OVERのブースやフロートは寄付で運営しました。
寄付の受付はパレード会場内にある AIDS IS NOT OVER ブース、5月5日からは、コミュニティセンター aktaでも、1000円以上の寄付でオリジナル・缶バッチ(3個)を差し上げた。
寄付額と会計の報告します。
東京レインボープライド2016にて、「AIDS is NOTOVER」のアクションをご支援いただき、誠にありがとうございました。ブースやaktaでの寄付の総額は、225,363円でした。
ボランティアで参加いただいたクリエイターの方々のご好意にも助けられ、コストを抑える努力をしていましたが、残念ながら赤字が出てしまいました。
今後もakta、ぷれいす東京のネットワークで寄付をお願いし、バッチの配布を続けていく予定です。引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いします。
末筆になりますが、今回のフロートにご登場いただき、AIDS IS NOT OVERのメッセージを路上で発信し続けていただいたみなさん、
DQ:エスムラルダ、GOGO:DEG(DEG PAG)、孔明、DJ:HIDEO
また、フロートと一緒に行進をしてくれた、200人以上の皆様に、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。これからも、みなさまと共にHIV/エイズの取り組みを継続していきたいと思います。
[支出] フロート音響 :139,778
レンタカーなど : 20,270
フロート材料 : 90,590
プラカード材料 : 11,495
リボン、バッチ : 57,615
ブース用材料費 : 8,670
合計費用 :328,418
[収入] バッジ、寄付 :225,363
2016/6/30 かとう
ネストプログラムは、一部は陰性のパートナーや家族向けのものもありますが、そのほとんどはHIV陽性者本人が対象です。
その中のひとつ「ベーシック講座」は、HIVについての基礎的な知識を得てもらうためのプログラムです。
現在「知っとこ!社会副制度」と「HIVってどんな病気?」の2本立てですが、どちらも陽性者向けに開催しています。
陽性者は自分自身のこととして、いろいろと情報が欲しいと思うことが多いと思いますが、その陽性者を支えるパートーナーや家族もまた、同じように知りたいと思うのではないかと思うのです。
実際、HIVのことについて正しい知識を得たいという、周囲の方々の声も届いていました。
そこで、これまでにはない企画を考えました。
HIV当事者ではなく、その周囲の方を対象にHIVの基礎知識を学ぶプログラムを開催します!
ベーシック講座Special「HIVってどんな病気?」と題して、7月24日(日)に行ないます。
HIVのウィルスのことやそのメカニズム、治療について、薬の副作用など、なかなか知る機会を持てなかった方々に、またとないチャンス到来です。
優しい担当講師がとても分かりやすく説明します。
質問用紙を使った質疑タイムもあるので、どうぞお気軽に参加して下さい。
母親を中心とした親の会「もめんの会」、HIV陽性者のパートナーや配偶者のための「陰性パートナーミーティング」の合同企画として実現しました。
いつもは予約不要のプログラムですが、今回はお申し込みが必要となります。
(初めて来られる方は、事前の利用登録が必要となります。)
たくさんのご参加をお待ちしています。
「体調管理をする上で、日常生活で何を注意したらいいですか?」
「一緒に生活して、本当にうつらないのですか?」
「CD4とか、ウイルス量という言葉の意味がわかりません。」
「子づくりや結婚はできますか?」
「本人は、どのくらい生きられるのですか?」
2016/6/29 生島
ここのところ、ラッシュを個人輸入し、税関からの通報で警察が動きだし逮捕されるという事例が増えている。以前は、「もし税関でひっかかっても、所有権を放棄すれば大丈夫」という認識が多く流通していた。しかし、指定薬物となったところから、取り締まりが強化されたのだ。
このあたりの経過を少し、報告しておく。
ラッシュは、2007年4月 から薬事法改正により指定薬物として販売が規制 された。
この指定薬物という枠は脱法ドラッグ(現:危険ドラッグ)と同じ枠組みにはいっているのだ。その後、脱法ドラッグ(現:危険ドラッグ)による交通事故などが多発したため、2014年4月 からは規制が強化され、所持・使用等も禁止 となった。
さらに、2015年4月からは、改正関税法が施行され、個人輸入も取り締まりの対象 になった。個人輸入をし、税関で発見されると、警察は連動して捜査を開始する。
ぷれいす東京には、これまでにも、何人かのゲイから実際に捜査を受けた際の相談を受けている。個人で所持していた事例もあるし、他人から依頼されて名義を使われてラッシュを輸入されて、数週間拘束されたひともいる。
最近、イギリスでもラッシュの所持で7年の刑罰になったというニュースが流れた*。ラッシュ使用による健康被害が報告されていることが影響しているのかもしれない。重大な視力障害の発生がしばしば報告されるようになり、著名なイギリスの学術誌「ランセット」2014年11月号には、眼科医の症例報告とラッシュに含まれる亜硝酸エステル乱用への警告が掲載されていたという。また、日本でも過去には、亜硝酸を含有した液体の経口摂取による死亡例が報告されたりしているという。
依存性も少ないのにどうしてとか、ラッシュくらいという声も聞こえてくる。しかし、法令が変ってしまった今、違反してしまうと社会生活に大きな影響が及ぶ。その事実を踏まえて行動して欲しいと思う。
ーーーーーーーーーーーーー
訂正:
後日、イギリスではこう精神作用がないということで、規制の対象から外れた。その際にゲイの国会議員がカミングアウトし、自分も昔は使っていたと議会で証言し、規制に反対している。
*弁護士小森榮の薬物問題ノート
http://33765910.at.webry.info/201604/article_7.html
2016/6/20 生島
普段の生活では話しにくい3つのテーマで安心して語り合える場所をもうけました。
参加者同士が明るく楽しく交流することを通して、情報を増やしたり、今後に役立つ何かを発見してもらうことを目的にしました。この事業は、2015年度 ザ・ボディショップニッポン基金 の助成を受けて実施しました。
第1回 子どもやパートナーと性の健康について話してみる?
「性の健康ってナニ? 性のこと家族となんか話せない?性なんて恥ずかしくて口にできない?でも、だれもが性の健康リスクをもっているし、話すキッカケはじつはたくさんある。そんなチャンスをつかまえて話してみませんか?」
日時 4月29日(金・祝)14時〜16時
司会 生島嗣 ファシリテーター 池上千寿子
スピーカー シングルマザー、20代のゲイ男性 各1名
参加者計18名: 来場者10名、運営者8名(うちボランティア2名、スタッフ6名)
<アンケート結果(抜粋) n=10>
・ 年代 20代:2 / 30代:4 / 40代:3 / 不明:1
・ 感想 とてもよかった:8 / まぁよかった:2
話しにくいテーマであったためか、残念ながら参加者は少なかったのだが、ゲストスピーカーのお二人が興味深い話を、オープンにしてくれた。シングルマザーのお母さんは子どもとの性の話しづらさについて、20代のゲイ男性は家族へのカミングアウトやこれまでの恋愛などを話してくれた。グループワークでは、お母さんからゲイ男性まで多様な参加者があったのだが、それぞれの経験を話してくれ、性に対する様々な考え方、在り方をお互いに共有できた印象だった。最後に参加者全員での振り返りを行ったところ、参加者から色々な方の話を聞けてよかった、との感想をいただいた。
課題は、参加者の少なさであり、参加しやすい切り口での広報の必要性を感じた回となった。
第2回 話しにくい何かを抱える気持ちをシェアする会
「心やからだ、経済状態、セクシュアリティ…。 何に難しさを感じているかは人それぞれ。いろいろな立場の人と交流し、経験を共有してみませんか。」
日時 5月5日(木・祝)14時〜16時
司会 生島嗣 ファシリテーター 大槻知子
スピーカー 企業の障害者枠で働くHIV陽性者、トランスジェンダーのHIV陽性者 各1名
参加者計33名: 来場者23名、運営者10名(うちボランティア5名、スタッフ5名)
★ TOKYO Rainbow Week参加イベント
<アンケート結果(抜粋) n=18 >
・ 年代 20代:1 / 30代:9 / 40代:5 / 60代:3
・ 感想 とてもよかった:12 / まぁよかった:3 / どちらともいえない:2 /
不明・無回答:1
参加者が多く、また多様な方が集まった会となった。スピーカーはトランスジェンダーのHIV陽性者、企業で働くHIV陽性者の2名だった。トランスジェンダーの方からは、これまでの生活史から感染に至った経緯など、企業の方も自分のセクシュアリティや感染経緯など、両者ともに話しにくい何かを複数を持った経験を話してくれた。今回は東京レインボーウィークの参加イベントにもなっており、参加者のなかに、多様なセクシュアリティの方の参加があり、ゲイ男性、FTM(female to male)の方、自分の性別に違和感を感じている方から、パートナーをエイズで亡くされた方、精神疾患をもつ方の支援者、外国人の方など、多様な方が集まり、グループワークが活発になった印象であった。参加者からは、自分も当事者として話したかった、自分の気づいてなかった色々な難しさに気づける機会になった、それぞれの気持ちをグループでシェアできたのがよかったという感想があった。ただ、参加者それぞれの話が興味深くワークの時間が短かった、それぞれ話し出すまでに時間がかかるため時間が短かった、という意見があり反省点であった。
第3回 HIV陽性者と話そう!〜Living Togetherを体験するワークショップ〜
「陽性者ってどこにいるの?仕事やプライベートでも、あったこともないけど、話してみたいという方。陽性者の現状データの紹介やワークショップで楽しく交流しましょう。日時 5月15日(日)15時〜17時
スピーカー兼ファシリテーター りきや、いく 情報提供 生島 嗣
参加者計28名: 来場者18名、運営者10名(うちボランティア5名、スタッフ5名)
<アンケート結果(抜粋) n=17>
・ 年代 10代:3 / 20代:4 / 30代:4 / 40代:3 / 40代:3 / 50代:2 /
60代:1
・ 評価 とてもよかった:12 / まぁよかった:3 / 不明・無回答:2スピーカー兼ファシリテーターを2名のHIV陽性者が務めた。2人からは陽性とわかった経緯、人間関係、セックス、就労など、プライベートなことも含めて色々な話をしていただいた。参加者は、保健師、妻をエイズで亡くした方、看護学生、HIV陽性者など、また多様な顔ぶれになった。参加者からは、こうして実際に話を聞ける機会を増やして欲しい、社会の差別偏見を感じた、会うことでイメージが変わったなどの感想があった。今回も、最後に参加者全員で一言ずつの短い振り返りを行い、それぞれの感想を共有することができた。
▼ 3回を振り返っての評価、反省点、今後の展望
今回、初めて参加型のワークショップを主体としたイベントを開催した。開催にあたっては、参加者の安全を守るために、グラウンドルールを作る、ファシリテーターを置くなどの準備をして臨んだ。話しにくいテーマが多いなかで、参加者にとって、安心して話せる環境、安全な場の確保は概ねできたのではないかと思う。
参加者の数は、広報期間が短くなってしまったため、行き届かないところもあり、当初の予定より少なくなったのが反省点である。ただ、こちらの想像よりも多様な参加者があり、参加者からもこうして自分のことを話せる場がもっと欲しい、という声が聞かれ、今後もいろいろなテーマで継続して実施する必要性を感じた。また、こちらがいままで気づけていなかった課題に触れ、団体としても新たな地域のニーズに気づく機会を得られた。
今後は、今回の参加者から得られた声を生かしつつ、HIVや性の健康に関わる様々な人が話せる場として、またそうした声を社会や市民に身近に届ける機会として、より多様な人を巻き込みながら、定期的に開催していければと考える。多くの人を巻き込むことで、HIV陽性者が顔の見えないモンスターではなく顔のある同じ人間であること、HIVが決して他人事ではないことを、多くの人に知ってもらえる機会になれればと思う。また、人がそれぞれで何らかの生きる難しさをもつなかで、HIVもその中の1つとして認識されるような社会づくりに貢献できればとも考える。もちろん、草の根的な小さな活動ではあるため、浸透していくには時間がかかると思うが、今後もぷれいすトークを地道に継続して開催し、HIV陽性者の声を中心として、多様な当事者の声を社会に届けていきたいと考えている。
最後に、ぷれいすトークを開催する機会をくださった、今回はザ・ボディショップニッポン基金の皆様に深く御礼申し上げます。また、多様な課題をもちつつ、勇気をもって、語る場に参加してくださった皆さまとの出会いも、大変にうれしくおもいます。
2016/5/30 生島
2016.5.29 ぷれいす東京の活動報告会には、
大勢の皆様にご参加いただきました。
一般の来場者、賛助会員・寄付者などのサポーター、スタッフ、 ネスト登録者など、あわせて72人の方にご参加いただきました。 本当にありがとうございました。
日頃の活動について8つの部門のスタッフが報告をさせていただき ました。 ぷれいす東京の全体像を感じていただけたのではないでしょうか。
また、後半では、武田飛呂城さん( 特定非営利活動法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会 事務局長)に、治療による血液製剤で感染し、 それを高校1年の時に告知された経験などをお話しいただきました。
武田さんの話は、とても心に響く話でした。
2001年、単剤治療ですべての抗HIV薬が薬剤耐性となり選択 肢がなくなった状況で、1年後の生存は保証できないが、耐性のな い薬が3剤できるまで、頑
張ってといわれたのだという。待っている5年間のあいだの免疫を 表す数値
はCD4一桁だったという。その最後の7ヶ月間は入院して過ごし たそうです。
そんな辛い状況下で彼の気持ちを支えたのは仲間の存在でした。
「あの人たちの所に戻りたい、ここで負けては申し訳ない。」
そうした気持ちが彼の心を支えたのだという。
血友病であり、HIV感染していることをも含めて理解して、寄り添ってくれる人たちの存在が彼の心を支えていたのだそうです 。これは、 感染経路にかかわらずおおくの人に共通することかもしれません。
また武田さんが見通す未来は、 HIVが完治する時代が将来くるであろうこと、 その時には社会的な支援は少なくなるのかもしれず、 その時のことを踏まえて生活することを、 根拠がある訳ではないけども、 考えているということを話されていました。
「HIVが治るようになったら、どうするのか?」
かつて治療の選択肢が無くなってしまったという困難を乗り越えてきたサバイバーである武田さんからの問題提議は、会場にいた一人一人にどのように響いたのだろうか。今後、みなで語りあっていきたいと感じている。
2016/5/16 おーつき
おかげさまで、ザ・ボディショップ ニッポン基金助成「語り場・ぷれいすトーク“話してできる心のデトックス” 」は、昨日をもって全ての日程を終了しました。ありがとうございました。
5月5日(祝)の第2回「話しにくい何かを抱える気持ちをシェアする会」には35名の参加がありました。レインボーウィーク 参加イベントということもあり、普段ぷれいす東京と特につながりを持たない方からも関心を寄せていただいたようです。
話題提供をしてくださるゲスト2人の講演と、参加型グループワークの2本立てによるプログラムでしたが、盛り沢山で時間がもっとあれば良かったというご意見もあり、今後の企画・運営に生かしたいところです。
また、この企画を通して、お借りした会場の運営の方々とも地域で活動する団体同士として情報交換や、問題意識の共有ができたことも印象深い経験でした。
* * *
今月、ぷれいす東京のスタッフが参加する厚生労働科学研究班「地域においてHIV陽性者と薬物使用者を支援する研究 」が、ゲイ・バイセクシュアル男性(MSM)向けの情報サイト「Love Life and Sexual Health (LASH) 」を開設しました。さまざまなコンテンツが順次公開されていくので、ぜひチェックしてみてください。
2016/5/1 おーつき
ぷれいす東京がザ・ボディショップ ニッポン基金の助成により企画した新イベント「ぷれいすトーク」第1回にご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。今月中に引き続き2回の開催が控えていますので、ぜひお誘い合わせの上お越しください。
普段の生活では話しにくい3つのテーマで安心して語り合える場所をもうけました。
参加者同士が明るく楽しく交流することを通して、情報を増やしたり、今後に役立つ何かを発見しませんか?どなたでもご参加いただけます。
■日時とテーマ
5月 5日(木・祝)14:00~16:00「話しにくい何かを抱える気持ちをシェアする会 」
5月15日(日) 15:00~17:00「HIV陽性者と話そう! Living Togetherを体験するワークショップ 」
■会場
CASE Shinjuku(ケイスシンジュク)
東京都新宿区高田馬場1-28-10 三慶ビル4F
* * *
ぷれいす東京事務所のすぐ隣のブロックにあるロッククライミング・ジムに、友人を誘って行ってみました。カラフルなホールドが、見ているだけでも楽しかったです。←腕に覚えのある方はぜひどうぞ~。
2016/4/12 おーつき
先日のお花見 は、81名もの方に参加いただき、おかげさまで盛会のうちに終了しました。どうもありがとうございました。
今回お出でになれなかった方も、また来年の開催を楽しみにしていただければと思います。
さて、ぷれいす東京は、ザ・ボディショップ ニッポン基金の助成を受け、この4~5月に3回シリーズの新しいイベントを開催します。
普段の生活では話しにくい3つのテーマで安心して語り合える場所をもうけました。
参加者同士が明るく楽しく交流することを通して、情報を増やしたり、今後に役立つ何かを発見しませんか?どなたでもご参加いただけます。
■日時とテーマ
4月29日(金・祝)14:00~16:00「子どもやパートナーと性の健康について話してみる? 」
5月 5日(木・祝)14:00~16:00「話しにくい何かを抱える気持ちをシェアする会 」
5月15日(日) 15:00~17:00「HIV陽性者と話そう! Living Togetherを体験するワークショップ 」
■会場
CASE Shinjuku(ケイスシンジュク)
東京都新宿区高田馬場1-28-10 三慶ビル4F
会場は高田馬場駅至近。同じビルの1Fには、バー・タイムを設けてお酒を提供するという新たな試みで今話題のファストフード店があります。あわせてどうぞ!?
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