おーつき
いくしまさんが研究代表者を務める研究班「地域におけるHIV陽性者等支援のための研究」では、その研究活動の一環として、地域の支援者のHIV陽性者やその周囲の人からの相談対応への準備性を高めるために、研修会の企画運営や教材の制作などを行っています。
映像教材の制作においては、昨年度からすでに医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、およびHIV陽性者の雇用経験がある企業の人事担当者の方々による多彩な講義の収録を行っていますが、このほどHIV陽性者のセクシュアル・ヘルスの支援をテーマとして、ちずこさんが講師に登場することになりました。
撮影場所はぷれいす東京の事務所で、お休みの日、しかも電話や来客がなさそうな時間帯を見計らって撮影が始まったのですが、それでも遠くで山手線が警笛を鳴らして走っていったり庭では芝刈りが行われていたり、果ては冷蔵庫の振動音をマイクが拾ってしまったり…。すでに外音をシャットアウトするために窓は閉め切り、エアコンも使えず照明の熱で灼熱の地と化したぷれいすスタジオで難儀な「アクション」「カット」の繰り返しでしたが、涼しげな顔のままちずこさんのお話は続きます。
そんなこんなで鋭意制作中の映像教材ですが、完成した暁には、研究班のWebサイト「地域におけるHIV陽性者等支援のためのウェブサイト」でくわしくお知らせできるかと思います。研究報告書や支援ツールなども掲載している支援者向けのポータルサイトですので、あわせてよろしくお願いします。
地域におけるHIV陽性者等支援のためのウェブサイト http://www.chiiki-shien.jp/
おーつき
つい10日かそこら前までは暖房を入れていた事務所ですが、今日はとうとう、今年初めて冷房が入りました。
高田馬場公園の鯉のぼり
おーつき
年度変わりでなにかと慌ただしいこの頃ですが、この1ヶ月ほどは、HIV/AIDSとその隣接分野などに関連するシンポジウムやセミナーなど勉強の機会がたくさんありました。
メディアの注目も大きかった自殺と貧困に関するシンポジウムと薬物関連の研究発表会、HIV/AIDSをテーマにしたものでも、ちずこさんの「エイズはじめて物語」(くわしくはいくさんの日記で)、恊働団体のRainbow Ring & 活動報告会(同じくいくさんの日記で)とデリ・フェス、ネットワーク医療と人権「MERS」の医師・患者関係を考察した特別記念講演会、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス企画の予防情報アクセスに関する研究成果発表会、前UNAIDS事務局長のピーター・ピオット氏ら海外の研究者が発表した東京大学医科学研究所でのシンポジウムetc. etc.と非常に多種多様。
印象に残っているのはデータや言葉だったり、ビジュアルだったり、それらを発する手法だったりさまざまなのですが、行く先々で、ぷれいす東京のスタッフ仲間や、隣接分野の相談先として紹介させていただくこともある他支援機関のスタッフの方々などの見知った顔を見かけたのを実はなによりも嬉しく、頼もしく感じながらいつも帰途についたのでした。

今年度もよろしくお願いします。
おーつき
今週は事務所のお掃除当番のおーつきです。始業時間より少し早く来て、窓を開けてお掃除をしていたところ──
事務所のおとなりのおとなりにある高田馬場公園でも、桜の花が満開です。
おーつき
今日はこんな感じでした。


明後日を楽しみにしています。
おーつき
今日はこれから「ネスト・ニュースレター」3月号の発送作業を行います。

おーつき
3月になりました。人の移動、別れや新たな出会いが多い時期です。
受託研修の企画運営などで協力関係にあるシェア=国際保健協力市民の会でとてもお世話になっていたあるスタッフの方が今度海外に行かれるということで、昨夜いくしまさんとまきはらさんと壮行会に参加してきました。
場所は、彼女がお好きだというおいしいカムジャタンで有名な大久保の韓国料理店。ぷれいすメンバーからは、若い女性客で溢れるかわいらしい雑貨店でまきはらさんが見繕ってきた春色のグッズをお餞別にお渡しして、お見送りしました。
どうぞお気をつけて、かの地でも実り多い時間を過ごしてきてください!
おーつき
先日、ぷれいす東京のスタッフが研究協力をしているエイズ予防のための戦略研究MSM首都圏グループによるHIVマップ「リポート」コーナーにぷれいすの記事が掲載されました。戦略研究グループ紹介の一環としていくしまさんと事務所で取材を受け、2回にわたって団体の理念や活動内容、スタッフや事務所の様子などを丁寧に紹介してもらっています。先方のご担当者と、「お互いにブログに投稿しあいましょうねー」と約束をしましたので、ご報告いたします。
すぐに役立つHIV/エイズの情報サイト「HIVマップ」
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今は事務所の近所でも梅の花が見頃ですが、ぷれいす東京の(桜の)お花見は3月28日(日)に開催が決まりました。当日は好天となることを祈りつつ…みなさまぜひぜひご参加くださいませ。
おーつき
先週末に行われたスカラシップ委員会の「HIV陽性者による第23回日本エイズ学会参加報告会」には、陽性者の方やスポンサー企業の方、ぷれいす東京の各部門のスタッフなどNPO・NGO団体の方、医療機関や保健所の方、ゲイバーの方、学生の方など、さまざまな形でHIV/AIDSに興味関心を持ち活動をしている方々が来場し、盛会のうちに終了しました。どうもありがとうございました。
実際にスカラシップを受給された陽性者3名の生き生きとした語りに続き、質疑応答でも活発なやりとりがあり、早くも今秋の次回学会へ向けたアクションのアイディアも──。
この日リリースした「第23回日本エイズ学会学術集会・総会 HIV陽性者参加支援スカラシップ 報告書」は、スカラシップ受給者による学術集会各プログラムへの意見や感想、そして色々な角度からHIV/AIDSをとりまくさまざまな物事への示唆や提言などがつまり、質量ともにとても読み応えのあるものです。こちらからPDF形式のデジタル版がダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
おーつき
冒頭のフレーズですが、「らい予防の原則」として知られている、1930年の国際連盟らい委員会の報告中にある言葉です。
現代、HIV/AIDSの予防、治療、ケア・サポートへのユニーバサル・アクセスを目指す取り組みなどにおいても語られる概念です。先日の日本エイズ学会学術集会・総会でも、ちずこさんがアルトマーク受賞講演の中で、ハワイでハンセン病患者のケアに尽力したダミアン神父からの学びに触れていました。
国立ハンセン病資料館に行ってきました。
ハンセン病の公立療養所が設置されてから今年で100年を迎えたことにあわせた企画展「隔離の百年」が今月20日(日)で終了するので、それを観にいったのですが、常設展示にある有形無形の記録や資料、そこから発せられる現代に通ずる有言無言のメッセージに圧倒され、行ったり来たりしながら見入っていたら、目当ての企画展示のエリアまで達しないうちにあっという間に閉館時間に。
他人のことだから「業病」などといえるのだ。
──「無菌地帯」(著:大竹章氏)より
1世紀経てど隔世の感があまりありません。今度の週末にまた続きを観にいってきます。
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先月末には、国立競技場で行われた「FITチャリティ・ラン2009」というイベントに、スタッフ一同で参加してきました。在京の金融関連業界の企業が協働して、地域で活動している民間非営利団体への支援などを目的として開催されるこのチャリティ・イベントによる収益金の助成先のひとつに、ぷれいす東京が選ばれたことによるものです。資金的な援助、今まであまり交流がなかった分野のひとたちに対して活動を紹介させてもらう機会はもちろん、金融関連企業の社員やその家族の方々と一緒にぷれいすのスタッフもお揃いのTシャツを着て、秋晴れの陽射しにいちょうの葉が輝く明治神宮外苑を歩くという、普段はなかなかないゆっくりとした時間もまた、とてもありがたかったです。 
咋日は、自由が丘にあるカフェの開店14周年記念に行ってきました。開店当初、ぷれいす東京もまだ設立して間もない頃から継続してぷれいすの活動を支援してくださっているお店です。人気メニューのトーフドッグをおいしくいただいて向かったレジに、事務所から送ったお礼状が飾られていたのを発見。
さまざまなひとたちに支えられて、昨日も今日もそして明日も、活動が続いていきます。