2008/9/22 なぎさのペンギン
レモンティーやミルクティと言えば紅茶を思い浮かべると思いますが、 烏龍茶や日本茶にレモン果汁や牛乳を入れ、甘みをつけて飲むのが 僕のマイブーム! コンビニで見かけた蜂蜜入り緑茶を試してみて、意外な美味しさに感心した のがきっかけです。
考えてみれば、烏龍茶や緑茶も紅茶と同じ茶葉が原料で、 発酵方法が異なるだけだから、「無糖で飲むのが当たり前」って言う考え方 こそが当たり前ではないのかも。 (余談ですが…僕が子供のころ、どこの家に遊びにいっても、夏の冷蔵庫に 冷えていた麦茶には甘みがついていて、大人もそれを飲んでいましたっけ。 無糖の麦茶を飲む習慣が広まったのって、ペットボトル入りが発売されてから ではないかな~、と思うのですが)
ホットでもアイスでも試してみましたが、緑茶と烏龍茶のレモンティーと ミルクティー、僕にはどっちもいけますね! 最近では、オレンジやグレープの果汁、リキュールなどを加えて味付けしたり、 ほうじ茶や玄米茶でもアレンジ…など悪乗り気味。 はっきりいって失敗作、というものも中にはありますが(笑) 組み合わせの妙が生み出す新しい美味しさにハマっています。
2008/9/8 なぎさのペンギン
先日、あるラジオ番組でこんな話を耳にしました。
戦争の悲惨さを後世に伝えるため、その当時に子供だった人たち (現在の70代、80代の方々)の中には、講演会などで空襲や被爆の話を 若い世代に語り継いでいる方々がたくさんおられます。 そうした方々が共通して悩みのひとつとしてあげているのが 「話し上手になる」という危険なのだそうです。
貧困の中で生き延びた苦しい体験、疎開先での辛いイジメ、 空襲で家族や友だちを失った深い悲しみ…。 戦争体験のない僕たちは、こうした話の数々に心を動かされます。 しかし…当の語り部の人たちは、同じような話を数十年にわたって何百回、 何千回も繰り返しているわけですから、自然と慣れて話術が磨かれていくわけです。 歴史的な事実を客観的に語るべきところを、あたかも芝居のセリフを しゃべるかのごとく、感動させるツボや話の聞かせどころを身につけてしまう。 結果的に聴く側のリアリティが薄れてしまって、以前ほどは衝撃をもって 受け止めてもらえなくなってきているのではないか、と言うのです。
確かに、同じ話を聞くなら話し方がうまい人のほうが魅力的なように思えます。 でも、演者の技術が巧すぎて肝心の話そのもののリアリティが失せてしまったら 誰もが「またか」と思い、戦争の痛みを危機感としてとらえなくなるでしょう。
リアリティを維持するために「常に新鮮な状態でいる」という意識。 緊張感を持続させていくには、結局その努力を絶やさない、ということに 尽きるのかも知れません。
自分の生活に照らし、肝に銘じて忘れずにいたい話だな、と感じました。
2008/9/2 なぎさのペンギン
8月31日、自分の病気について母親に告げた。
僕の父は20年前に病気で他界しているが、それから今に至るまで 母は一生懸命がんばってきた。 がんばりすぎて、鬱が悪化してしまった時期が何度もあった。 こうした事情があって、僕は家族の中で母親にだけは病気のことを黙ってきた。 彼女が亡くなる最後の日まで隠していようと思った。
「たぶん…とっくの昔に気づいているはず」 ずいぶん前から自分の心がそう叫んでいた。 80歳までもうすぐ。一緒にいられるのはいつまで? 「言わなかったら、沈黙を続けた自分を悔やむかも知れない」 夏休み最後の日、僕は決心して話を切り出した。
カミングアウトというはやり言葉は使わない。 僕はただの親不孝な息子で、これは愚かな告白だ。 息子から病気を告げられて悲しまない母親なんているもんか。 母親は「実は知っていた」と遠目で眺めるように、表情を変えずに言った。 僕は「これからも元気。だから心配しないで」と言った。 告白は5分で終わり、あとは普通の世間話に戻った。 涙も笑顔も怒鳴り声もない、静かなる告白。
すべては「ひらめき」というタイミングが導いてくれたおかげ。 今はただ…そのことに深く感謝をしている。
2008/8/18 なぎさのペンギン
今年は…7月30日から8月17日まで、何と19日間も夏休みを取りました。 これほど長期の休暇をいただいたのは20年ぶりです。
前半は、7年ぶりに海外渡航にチャレンジ! 旅行というにはプライベートな観光の少ない滞在でしたが、 遠く日本を離れて、いろいろ考える時間を与えられた有意義な滞在になりました。 日本に帰国してからの後半は、時差ボケがなかなか治らず、 不眠と爆睡を繰り返す日々…。 ぐずぐずしているうち台風までやってきて、アッという間に夏休みはおしまい。
今日から仕事に復帰しましたが、不思議と休み明けのツラさよりも 時間の使い方がはっきり決められる環境に戻ってきた安心感の方が大きいです。 やみくもに長い休みがあっても、今の自分にはうまく使えないですね。 まあ、せっかく時間があったのだし…私小説(人には見せまい!)でも書いて 作家気分に浸るのも悪くなかったかな(笑)
さて、北京オリンピックはそろそろ後半戦。 僕の2008年も後半戦です。
2008/7/24 なぎさのペンギン
今年は梅雨明けした途端、一気に真夏の日々が始まった感じですね ! 少し前まで、ギラギラした陽ざしにあふれるビーチやプールサイドで じっくり肌を褐色に変えるのが、この時期のお約束のお楽しみだった のだけれど…。
40を過ぎたあたりから、紫外線の恐ろしさが徐々に身にしみるように なりました(笑) 秋になっても消えないシミやシワ、くすみ、黒ずみ(赤ずみ?)…。 鏡を見るたび、若づくりだけではやっていけない年齢だと思い知らされます。 それでも、暑い午後のひとときに屋外プールで泳ぐあの快感はやめられません。 そこで、こっそりSPF50+の日焼け止めクリームを塗って「気分はイルカ」を 満喫しています(ホントは禁止行為です)
水しぶきを浴びながら、ふとエビちゃん気分になっている自分に気づいて、 つくづくオキャマなのだと実感(爆) でも、まあ…せっかくこの道?に生まれてきたのだから、男性の気分も 女性の気分も両方楽しまなきゃね!
周囲からもよく言われますが、やっぱり僕ってヘンですか?
2008/7/18 なぎさのペンギン
「ロンドンにある図書館でLiving Libraryというユニークなサービスが 開始された」という記事をオンライン雑誌で読み、興味をもちました。
ここで貸し出しを行うのは、書籍ではなく「人間」そのもの。 例えば…「警官」「イスラム教徒」「男性のベビーシッター」 「同性愛者」という言葉を聞くと、誰もがそうした人物の イメージ(典型)を頭の中に浮かべるでしょう。 でも、そのイメージがステレオタイプに基づいていたとしたら 単純な誤解や偏見から物事が複雑に発展していって、紛争や 衝突の一因となるかも知れません。
自分が興味のある対象の人物を30分間借りて、知りたいテーマを 1対1で話してみる。それが、今までの既成概念を超えて、相互理解を 深めるきっかけになれば…というLiving Libraryのコンセプトは とても面白いと思います。
講演会やセミナーで知見を深めるというのは誰もが経験のあること。 でも、現在の自分の日常にそれほど関わりは持たないけれど、 自分の周囲に確実に存在している見知らぬ人々とマンツーマンで じっくり話をするチャンスなんて意外に少ないですよね。
インターネットが発達した現代、多くの人間が 「自分は森羅万象に長け、あらゆる情報を簡単に引き出せる力を もっている」と誤解しがちになっている、そんな気がします。 だから情報の外見だけで判断せず、人間そのものと触れ合うことで 真実を確かめようという姿勢こそ重要なのだと思います。
どんなときも「対話」を絶やさぬことの大切さ….。 最近、つくづく実感させられています。
2008/7/14 なぎさのペンギン
ローカルな話題で恐縮なのですが、先週の金曜日より 東京で「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」が開催されています。 僕も金曜日と日曜日に参加してきました。
今年は例年開催されている青山に加え、一般映画を上映している 新宿のシネコン、バルト9の一部の劇場も会場に充てられました。 一大ゲイタウンを擁する新宿とは言えど、同性愛者向けの 映画が白昼の都心の大劇場で堂々と公開されちゃうなんて、 正直言ってビックリ! 随分と冒険的な企画を立てたなと思いましたが、来場者のうち 1/3くらいがストレートなセクシャリティの人々だそうで 今の時代じゃ不思議でも何でもない光景なのかもしれません。 (僕のようなオジさんにはやはり隔世の感というか、感慨深いものが ありますが…)
会場を見回してみると…直接話をしたことはなくても、 どこかで見かけたことがある顔でいっぱいでした。 2丁目の飲み屋だったか、駅前のスポーツクラブだったのか、 あるいは…いつかの、どこぞのハッテン場だったのか、 はっきりと覚えていないけれど。 そういえば、何かのイベントで顔を見たノンケの人たちも来ている。
素性もよく知らない人たちだけど、今、一緒にこの場所にいて 同じ映画を見て一緒に笑って、泣いているんだな…って思ったら、 訳もなく嬉しくなれました。 これ、REALなLIVING TOGETHERってことですよね? 互いが互いに勇気を与え合っている、いちばん分かりやすい姿じゃ ないですか。
今年は、昨年の「3本の針」のように正面からHIVをテーマに扱った 映画がないのが残念ですが、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。 (7/17~7/21までは青山スパイラルホールで開催されています)
2008/6/23 なぎさのペンギン
Ubuntu と書いて「ウブントウ」と読みます。 南アフリカに住む民族が伝統的に広めてきた哲学で 他者への愛情を示す言葉として、近年になって デズモンド・ツツ大主教によって世界中の人々に 広まりました。
「We are people because of other people 」、 「I am who I am because of who we all are」など 表現の仕方は様々だけど、つまり 「僕がいるのはあなたがいるおかげ」ということ。 We are people because of other people
2008/6/18 なぎさのペンギン
初夏を過ぎ、これから秋にかけて果物が一年で一番おいしい季節だ。 イチゴは盛りを過ぎたけれど、サクランボにスイカ、 しばらくすればモモやブドウもラインナップに加わるから、 僕のようなフルーツ王子! にはたまらない毎日が続く。
最近は輸入品の増加やハウス栽培の普及で、年間を通じて 店頭で見かける果物の種類が増えた。 いつでも美味しい生が食べられるのは嬉しいのだけれど、 季節感が薄れてきたことも確か。
そんな中、「ビワ」と「アンズ」だけは頑なに旬を守っている。 どちらも果汁にあふれた上品な甘さがたまらない。 マンゴーみたいな濃厚さとは縁遠いが、自己主張が控えめだから 飽きが少ない。 「和なし」もそうだけれど…こういう繊細な舌触りを好む自分は、 根っからの日本人なんだなあ、と苦笑させられる。
この時期、僕のティータイムにはビワとアンズが彩りを添える。 曇り空を眺めながらオレンジ色の幸福に浸るのが、つかの間のぜいたくだ。
2008/6/12 なぎさのペンギン
電車オタク、ゲームオタク… いわゆる「オタク」にも色々な種類がありますが、実はワタクシ、 35年来の「気象オタク」であります。
気象オタクって、いったい何をするの?と思われるでしょうが、 ズバリ、自分で天気図を描いて自分なりの天気予報を出します。
NHKラジオの第2放送では、朝夕夜の1日3回、「気象通報」という 天気放送があります。この番組では日本各地の風向、風速、天気、 気圧、気温が報告され、それを聞きながら天気図を作ります。 専用のフォーマットが大手書店や気象台などで販売されておりまして、 これを使うとより手軽に作成できます。 同じ気圧の箇所を等圧線で結び、必要な天気記号を書き込んで完成! その天気図から気象の流れを推測して、今後の天気を予測するわけです。
気象オタクの活動が楽しいのは、今、自分の目で見えていることだけが 真実ではないと実感できることです。
澄んだ青空を見ていると、この天気が永遠に続くように思いますが、 数時間後には曇って大雨、などということはよくあることです。 逆に、今の時期のように雨が続くと、気分的に深い雲の中に閉じ込められた 気分になる。実際にはほんの数千メートル上空は晴れて、真夏の青色をして いるのですが。 人間の視野なんてほんとに狭いのですね。
自然の力の偉大さに触れると、怒りや悲しみがバカバカしく思えてきます。 「おまえが見ているのは世界のほんの一部だよ」 と空の上から笑われている 気がして、「負けてられっか!」と対抗意識が湧いてくるのです。
Pages: « 前のページへ 1 ... 5 6 7 8 9 10 11 12 次のページへ »