スタッフ日記

オレンジの国から deel 2

おーつき

第22回国際エイズ会議が、アムステルダムで23日に開幕しました。
アムステルダムでこの会議が開催されるのは、1992年以来2回目。当時、会議場でゲイであることをカムアウトし、その後祖国エジプトを追われることとなった俳優のオマー・シャリフ・Jr.(映画「アラビアのロレンス」で知られる故オマー・シャリフの孫)が開会式の司会を務めました。

開会式に登壇したオランダのメイブル妃、この日別のプログラムに登場したイギリスのヘンリー王子ともに、2016年の前回会議から引き続き若者の深刻なHIV感染拡大にスポットを当て、対策への支出拡大を強調していました。

前回の会議で話題を独占していたPrEPは、2年を経て既に普遍的なトピックのひとつとなった印象があります。
なお、オランダ政府が先週、公費によるPrEPを開始すると決定したというニュースが、会議参加者にも歓迎されていました。
 

 


 

 

 

 
今年、HIV陽性であることを公表したオーストリアの歌手コンチータ。メディアは悲しいストーリーばかりでなく、HIV/エイズの医療の進歩についてもしっかり報道するべきで、それがスティグマの低減につながる、と開会式で力説。

オレンジの国から deel 1

おーつき

「いいなぁ、オランダはきっと涼しいよ!」と送り出してもらい、国際エイズ会議に参加するためオランダのアムステルダムへやってまいりました。
7月のアムステルダムは、平均最低気温が13℃、平均最高気温は22℃。

 

( ゚д゚) ・・・

 
(つд⊂)ゴシゴシ

 
(;゚д゚) ・・・

 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ

 
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
ヨーロッパにも熱波が来ているようです。

オロナミンCが一番売れた日

さとう

昨夜、というか朝方のW杯。日本vsベルギー戦、最後まで応援しました。終わり方は、あ〜〜〜という、あっという間の相手のカウンターで、敗戦。多分僕と同じように、もしかするとベスト8?なんて期待していた人も多いはず。夕方になって、眠気が襲ってきたので、コンビニに走って、オロナミンCを買おうと思ったら、最後の1本でした。みんな同じ思いなのね。日本中のみなさまお疲れ様でした。

求愛される日々

まきはら

なんかいつも通り?、ぼーっとしていたら、もう7月も目前。早いもんでございます。しかも、昨日辺りから暑くなってきて、体内から色々と汗というか汁が湧き出てくる始末。ツユダクの日々が始まりそう…。

さて、研修とか全然関係ない話ではございますが、いつもものぐさな私の、頼りなるパイセン。amazパイセン。お世話になっているので文句もいえませんが、時々くっつけババアみたいな感じで、色々と勧めてくれたり、教えてくれたりと、求愛行動をしてくるのはみなさまご存知かと。そんなパイセンの先日の推しは、演歌の大御所牧村三枝子氏のCD。えっと、身に覚えないんですが、どういうことっすか?(汁)そんなパイセンのゴリゴリの押しっぷりにガクブル。パイセンなりの推し基準なんでしょうけど…。あまりの衝撃に尿漏れしそうになりました(嘘)でも、このゴリ押し?、意外に癖になりそうかも…。もっと勧めて、もっとアタクシに刺激をくださいまし、月1くらいで(笑)

そんなことより、ボランティアを絶賛募集中。研修は9月でちと先ですが、9月の連休の予定を考える時には、ぜひ候補に考えてくださいませ。ちなみに今年の9月は長期連休とはいかないみたいですねぇ。あぁ、なんて研修に向いている日程なんだぁぁぁぁぁぁ。
あのー、研修3日間は詰め込み系というか、スパルタ系というか、オラオラ系というか、お腹いっぱい、頭いっぱいになるなかなかのスケジュールなんですが、研修を受けるとHIVの今がなんとなーくわかるようになっているはず。ぜひ、毒味、もといご試食あれ。気になったかたは、オリエンテーションにご参加くださいませ。お待ちしております。

パイセン好みに染められそうな
ぷれいす東京 まきはら

A型肝炎が20年ぶりに感染拡大中。

生島

東京都への報告が大変な状況になっています。例年60人前後の報告でしたが、この6月中旬までで、既に200人を超えています。食事を通してという事例もありますが、性行為での感染が増えているといいます。そこで、HIV陽性者限定ですが、緊急の学習会を企画しました。まずは、学習会にぜひご参加ください。
予防にはワクチンが有効ですが、1回に7,000円ぐらいの費用がかかり、かつ2〜3回の接種が必要なので、躊躇する人も多いです。
体調不良で病院に行ったら、いきなり2週間の入院。潜伏期間(2〜7週間)が長く、感染力が強いこともあり、出会ったばかりのパートナーに感染してしまった。「ワクチンを打たなきゃ」と迷っている間に感染してしまった。今回、経験談を話していただく3人の方々の話を聞くと、防げるならば防いだ方がいいと思うのです。

今回は、専門医の講義を聴きながら、3人の当事者の経験も聞けるという、大変に貴重な機会です。ぜひ、この機会にご自分の予防対策を考えてみてください。

 

ネスト・プログラム A型肝炎について知ろう!

7月1日(日)18時〜(開場17時半〜)

講師:今村 顕史(がん・感染症センター都立駒込病院感染症科部長)

スピーカー:A型肝炎に最近かかった3人の経験者

 

当日話してくれる、A型肝炎に最近かかった3人のスピーカー。

1:男性/HIV陽性/50代
体調不良があり、拠点病院に行ったら、即入院を勧められました。潜伏期間が長いため、出会ったばかりのパートナーにも感染させてしまい、迷惑をかけてしまいました。

2:男性/20代
肝炎が流行っていることを聞いて、予防接種を受けようと思っていた矢先にかかってしまったのですが、すぐに退院できたのでホッとしました。

3:男性/60代
食欲がなくなり、39度くらいの熱が出て、いつものカゼとはちょっと違うなと思って、webで調べたらA型肝炎ではないかと思い、調べたら肝機能の数値があがっていた。入院安静を求められた。主治医は、若い人たちにはワクチンを勧めていたけれども、年齢でまさかと思っていたといわれた。

【日時】7/1(日)18:00〜20:00(開場17:30)
【対象】HIV陽性者(参加には事前の利用登録が必要です。)
【定員】80名
【会場】新宿区内(お申し込みの方に直接お知らせいたします)
【参加費】無料
【手話通訳】あり

➡️ 詳細・お申し込みはこちら。

 

参考サイト:

FORTH
2017年06月08日更新 A型肝炎への注意の呼びかけ -欧州、アメリカ大陸
http://www.forth.go.jp/topics/2017/06081148.html

HIVマップ
東京中心に男性の間でA型肝炎が流行しています
http://www.hiv-map.net/hepatitis-a/

GENXY
“アナル舐め”に注意!ゲイの間で「A型肝炎」が流行中

また、始まっちゃう…

まきはら

みなさま

ごぶさたしていました。毎年この時期にのみ?湧き出る虫こと、研修担当のまきはらでございます。個人的には、ちょ今年早いっしょ、と思いつつも、湧くタイミングになってしまったので、はい、湧いてまいりました。そうなんです、もうそんな時期になってきました。毎年恒例?のぷれいす東京のボランティア募集の時期でございます。今年も9月に新人ボランティアの研修をやっちゃいます。気が早くない?と思いつつも、もう3ヶ月後。

詳しくはコチラ → http://ptokyo.org/news/9663

個人的には、あああああああああああ、早い。1年すぎるの早すぎ。やだやだ言っても仕方ないんですが、「やだっ、早い。」につきます。

ただ、やだやだ言おうが喚こうが、実はもうすでに、ホームページ上の案内は始まっていますし、先日の TOKYO RAINBOW PRIDE ではチラシ配布をしていたりします。ここで報告するのは遅いくらい…。え?、そんなこと知ってたよって?ありがとうございます、個人的にはうれしいけど、マニアが過ぎます(汁)

ともあれ、今年もボランティア募集を始めましたので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。興味のある方はぜひ、怖いものみたさでぷれいすを覗きにきてみません?あの、一応、わたくし以外にはまともなボランティアやスタッフはゴロゴロいますので、ご安心をば。(他の日記でご確認あれ)あと、興味ありそうな人が周りにいた時には、電車の隣の席の人にまでとは言いませんが、ぜひぜひ周りの方にもご紹介くださいませ。

ついでに、またしばらくはこの湧いた虫のぼやきが続きますが、どうぞお相手くださいませ。

 

「やだっ、早い。」って一度かまととぶってみたい?

ぷれいす東京 まきはら

より支援が必要な人にこそ支援が届いていない!?

生島

5月27日(日)に活動報告会が開催された。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。参加者は64人でした。

報告会では、2017年度の活動について、電話相談、セクシュアル・ヘルス・プロジェクト、ゲイ・グループ、ネスト・プログラム、バディ活動、陽性者向けの相談、研究など、各部門のスタッフから報告させていただいた。

その後のトークコーナーでは、NPO法人OVAの伊藤さんをお迎えし、web、SNS空間で、「死にたい」「助けて」と書き込む若者たちへのアウトリーチについて、お話を伺いました。Google社だけで、月に13~23万件も「死にたい」という検索があるのだそうだ。

10代〜20代の若者は1日に平均3時間もスマートフォンを使っているそうだ。電話よりもテキストによるやりとりが、ふだんのコミュニケーションズ手段として浸透しているのだという。

そんな若者たちは、何らかの困難さが重なることで、行き詰まったときに、「助けて」と「言わない/言えない」層が存在する。「より支援が必要な人にこそ支援が届いていない現象」が起こっているのではないか?OVAではこの現象を「声なき声問題」と名付けたそうだ。

支援サービスの利用は、アクセスのしやすさという 物理的な要因もあるが、心理的にネガティブなスティグマの存在がある。さらに、意外にサービスに関する情報が届いていなかったり、若者たちのニーズにマッチしていないことがあるそうだ。

伊藤さんたちは、チャット、リスティング広告などの手法を使いつつ、より強いつながりのコミュニケーションによる対話に導いていくのだという。

これまでの支援論では、対面でのコミュニケーションでないと支援はすべきではないという意見も根強い。しかし、webという地域を特定しながら、ターゲットに合わせたキーワードでのweb広告の出稿により、満たされていないニーズ(課題)にアクセスができるのだから、こうした手法も織り交ぜて行くことで、対費用効果は高まるという。

今日は、伊藤さんの話を聞き、色々と刺激を受けた。OVAの皆様とは、今後もご近所のNPO同士として、交流を続けていけたらと思う。(文責:生島)

#UequalsU

写真は当日撮影した、ぷれいす東京スタッフ、サポーター、連携先の皆さまです。

今年はむらさきです

はらだ

明日の活動報告書が、昨日、出来上がってきました。
今年の表紙はむらさき色です。

明日、5/27(日)の14:20から、新宿区戸塚地域センターで
開催する活動報告会で、活動実績(写真右)といっしょに
みなさまにお渡しする予定です。

活動報告会は予約不要、無料で、どなたでもご参加いただけます。どうぞご参加ください。

U=UはHIV陽性者への差別を減らすためのキャンペーン

生島

U=UはHIV陽性者への差別を減らすためのキャンペーンです。一般市民にこの事実があまり知られていないため、聞いた側が過度に感染を恐れてしまうことが、度々おきています。それは古い知識やイメージに基づく人権侵害です。性感染症は沢山あります。HIV陽性でも、陰性でも、誰もが自分にあった予防を選ぶ時代なのです。

HIV感染に気づき、治療を開始すると、やがて、治療によって血液中にHIV(ウイルス)が見つからないレベル、検出限界以下の状態になります。その状態が6ヶ月かそれ以上だと、HIVはうつることはありません。

東京レインボープライド2018(5月5日〜6日)ぷれいす東京ブースにて、「U=U」キャンペーンを実施し、ご協力いただいたみなさまのお写真を、 以下のSNSで紹介しています。

facebookページ ・instagram 

Prevention Access Campaignは、現在、世界79か国で650団体が参加しています。ぷれいす東京もコミュニティ・パートナーになりました。

UequalsUは、検出されない状態(Undetectable)、感染しない(Untransmittable)という意味です。 twitterなどで、#UequalsU で検索してみてください。世界中の取り組みを見ることができます。

このキャンペーンは予防は無しで良いという意味ではない

U=Uは予防をしなくても良いという意味ではありません。なぜなら、性感染症は沢山あるからです。梅毒、A型肝炎、C型肝炎など様々な性感染症が存在します。ですので、HIV陽性者とわかっている人も、陰性だと確認している人も、HIV検査を受けたいことがない場合でも、誰もが自分にあった予防を選ぶ必要があります。

参考になる情報

PARTNER研究
この数年、HIV陽性と陰性カップルが参加した調査がいくつか発表されました。服薬継続中でウイルス検出限界未満を継続している場合、パートナーにHIVを感染させるリスクは非常に低いことが研究により明らかにされてきています。

▼NHS.UK イギリスの健康保険のサイト
イギリスの健康保険組合のサイトでは、コンドーム使用、治療をすることが予防につながるという文脈の中で、U=Uについても説明をしています。市民向けの情報提供の中にも、位置付けられ始めています。

 

 

 

教職員のための指導の手引~UPDATE!エイズ・性感染症

ちずこ

教職員のための指導の手引き学校のエイズ教育ってメディアの報道と同じでいまや風前の灯? そう思っていたのですが、なんと17年ぶりに文部科学省がエイズ教育参考資料を改訂する予算をつけた、というのです。

「17年ぶり」、というのもなにやらすごいですが、つい最近の内閣府調査でもエイズに対する一般の意識は「怖い不治の病」からほとんど変わっていないことがわかったばかり。

学校の先生にはしっかり最新情報を届けたいし、医療は進んでも社会的環境はどうなの、という意識ももってほしいですよね。

縁あって昨年の秋にこの改訂委員会のメンバーになり、委員会を重ね日本学校保健会(公益財団法人)から今年の3月30日に刊行されました。

本文、Q&A、参考資料あわせて48ページの小冊子ではありますが、安産というより難産だったよなあ。けれどそれも、淡いレインボーの表紙が癒してくれています。

この冊子、教育委員会を通して全国の教育現場に届けられるそうですが、文科省の補助事業としてウェブに公開されました。
下記サイトからダウンロードできるので見てみてね。

「教職員のための指導の手引~UPDATE!エイズ・性感染症~」
https://www.gakkohoken.jp/books/archives/206

※電子ブックのページからPDFがダウンロードできます

池上千寿子