スタッフ日記

活動報告書ができました

はらだ

活動報告書ができあがってきました。今年の表紙は白にオレンジ、とてもいい感じのオレンジです。中身も一年間の活動のまとめがぎっしりつまっています。5/27(日)18時からの活動報告会でお渡しできるように、今日、ボランティアの方に準備をお願いしました。
報告会は、日曜日の夕方からとなりますが、いつも予定時間におさまりきれないほどもりだくさんの部門報告、プラス、トークコーナーでは、池上代表が、HIVとかかわってきた30年を語ります。そこでしかきけない話もあるそうな。
今年の会場は、高田馬場にある、新宿区戸塚地域センターです。ご都合のつく方はぜひご参加ください。

半期に一度の黄色いアイツがやってきた!

sakura

先週の週末の話になるのですが、去年の秋に引き続き、2回目となる「ヤローページ」アウトリーチに行ってきました。

今回は、「ヤローページ号外」と題した、ポケットサイズのリーフレットなのですが、ゲイバーや新宿二丁目のaktaなどでもう手にとられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Gフレメンバーも加わってのアウトリーチは、上野・浅草・新橋という23区の東側にあるゲイバーを車を使って一気にまわって配りまくるというもの。郵送で届くお店もあるのですが、手渡しが必要なお店もまだまだあるのです。aktaのスタッフの方との混成チームで夜の街をまわってきました。

 

相変わらず黄色の表紙に黒のロゴということで、半年に一度の訪問となっているにも関わらず、「ああ、あれね!」みたいなリアクションが多いのは、前回今回と連続して参加している僕にとってはうれしい限り。

秋に配布した冊子はすぐに無くなってしまって、作る量が少なすぎるんじゃない、なんてお言葉をいただいたり、一杯呑んでいきなさいというお言葉を「あと30軒まわらないといけないんで・・・・」とお断りしたり(その後数えたら30軒どころじゃありませんでした)、また秋には冊子版も制作予定なのでさっそく掲載情報を送るわね、なんて積極的な声もいただけました。

一方で、去年の秋にはあったお店がなくなっていたり、なんてことにも気づきます。飲食店は業種を問わずなかなか大変だなぁと実感します。

 

今回配布した「ヤローページ号外」には、検査情報のほかちょっとした読み物記事もありますので、黄色い表紙をみつけたらぜひお手にとってご覧ください!

今日の煎餅4

さとう

久しぶりに煎餅の話です。先日仙台に行った時に、見つけた「きっと芽がでるせんべい」を食べました。復興の資金になるとのこと。すぐに買いましたが、実は僕は辛いのがあまり得意ではないのです。家で食べようと思って開けてみたら、小辛、中辛、大辛と入っていて、小辛でも口の中が辛くて…残りは事務所に持ってきました。辛いのが得意なはらださんにプレゼントしたつもりが、みんな辛いのが好きなんですね。どんどん減っていきました。

復興と言われると、少しでも…という思いにかられます。いろいろな形があると思いますが、リアス式の海岸線沿いを走る鉄道のためならと思ってます。ホームページにはいろいろなものがありました。甘いものも…。また買ってみようかな。

一歩前に

さとう

ゴールデンウィークが終わってしまいました。僕は年度末の仕事をやり遂げ、また仙台に足を運びました。初日は松島に宿泊、震災の時に報道されていたマリンピアに行きました。子供たちの元気な顔とアシカショーの楽しさと、ペンギンたち、いろいろな魚たちを見て癒されてきました。

今回の一番の目的は、ファンモンのライブ。特等席で最高に盛り上がりました。会場のグランディ21は、震災の時に最後まで遺体安置施設になっていたところ。僕は心の中で、ずっと祈っていました。多くの方々が亡くなり、とても辛いことで、たぶん会場にもその悲しみを抱えている方々がいたのだろうけれど、仙台の方々の一歩前に進んで行こうというパワーを感じました。

さて6月3日日曜日の夕刻、恒例の「Living Together のど自慢」(まだ予定がUPされてませんが…)に出演予定です。もしご都合がつく方は、是非お越し下さい。いろいろなことがありますが、僕は僕なりにHIV陽性者として、できることは何かを考えて行動して行きたいと思っています。

若い力

さとう

昨日、歌舞伎町に久しぶりに足を踏み入れた。20代の頃は、会社の仲間とよく夜な夜な出歩いた街。とあることで平方元さんというアーティストにネットで出会い、彼のライブに行くためである。そのイベントのタイトルが「はじめの一歩。その12歩目」、神戸出身の若手の作人さんが発起人で、東日本大震災の後すっと続けていた。4組のアーティストとが出て、3時間半に及ぶライブ。

阪神の時、東日本の時に、近しい人を亡くした人が複数いて、そういった思いに触れると、ぐっと来てしまう。それでも前を向いて、生きているものが何ができるかを考えていた。そんな空間を共有できただけで、とても温かい気持ちになれた。元さんの演奏も声も歌い方も大好き。巨漢から出て来る声は、ハートフルヴォイスで、片えくぼが可愛かった。

「寄付とか、ボランティアとか、直接的なことも大事だけれど、一生懸命に生きていくことも、回り回って支援に繋がっている」という言葉が印象的だった。そう言う本人は現地でボランティアをしているのだが…。

新年度

さとう

今年の桜は、僕としては、何だか2年越しに待ち続けた感覚があり、例年よりも格別な思いで見上げていた。平穏無事ということがなににも代えられないものだと考えさせられた1年でもある。まだまだ現地の方々には、復興という大きな問題を抱えたままで、この1年間で何ができたか、周囲の僕らも何ができたかと自問自答をしていたような気がする。

新年を迎え、新年度を迎え、新しい出来事も起こっている。何かの折に「東北のものだから…」と手を取ったり、東北に出かけたりすることを、今まで以上にして行こうと思っている。先が見えないことが多い中で、僕自身ができることを、しっかりと見つめ、実行していこうと思う新年度である。

個人的な年度のピークは終わったので、日記を書くことができました。アッ、オリンピックイヤーだった。

今年のお花見

はらだ

4/1(日)のお花見は、90人近い方に参加していただき、お天気にもめぐまれ、無事に終了することができました。
桜の花こそ、早咲きの桜が咲いているぐらいでしたが、かわりにモクレンの花が見事でした。気温が低いという予報に備えて、携帯カイロも用意しましたが、出番がありませんでした。

お花見の前日は雨の上に強風。1日おいて、今日も台風並みの暴風雨で、家にたどりつくのにいつもの2倍以上かかりました。そう思うと、本当にお花見の日の天候に感謝!です。

差し入れにカンパ、お手伝いをどうもありがとうございました。

我慢の一年

おーつき

年度末。事務所では、スタッフの走り回る足音も一段と大きくなっているような気がするこの頃です。

はばたき福祉事業団、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスとぷれいす東京による恊働プロジェクト「HIV陽性者参加支援スカラシップ委員会」の方も、2月いっぱいで2011年度の活動を終了しました。

日本エイズ学会学術集会「HIV陽性者参加支援スカラシップ」 http://www.ptokyo.org/scholarship/

震災後の社会経済情勢の中できびしいスタートとなった1年でしたが、さまざまな方々のご支援、ご尽力をいただきながら無事に事業を終えることができました。どうもありがとうございました。

先月開催した報告会も、大勢の方にご来場いただきました。当日配布した「第25回日本エイズ学会学術集会 HIV陽性者参加支援スカラシップ報告書」はPDF版を公開していますので、よろしければご一読いただければと思います。

スカラシップ報告書

世界平和や人類の未来よりも、今日の歯痛が優先事項か

矢島 嵩

そわそわとした季節です。僕の周囲にも、異動の内示が出て住居のことや家族のこと学校のことなどあわただしく手続きをしている人もいるし、年度末の仕事に 追われて無酸素運動で突破しようとしている人もいるし、季節が春めいてきてなんとなくロマンチックな気分だったり、ただただエロい気分になっている人も(笑)。僕はといえば、仕事環境が変わりあれこれ手続きなどをしつつ、年度末までに仕上げるべき仕事がいよいよ待ったなし、でもなんだか春めいていて浮かれたいような気持ちも少々。

そんなときに、折り悪く歯が痛くなった。どんどん痛くなる。奥歯が噛み合わせられないほど痛い。突然なにもかも手につかなくなってしまった。 急遽かかりつけの歯医者に行き、レントゲンをとり、あーなるほどふむふむと、10年前のかぶせものをとり除き、深海油田を掘り当てるみたいな感じで、歯の芯をギリギリグリグリと掘り進むこと(僕の感覚では)1時間以上、根っこのあたりにたまった膿が吹き出てきてめでたしめでたし。抗生剤をもらって帰り、万事休す。

HIV陽性である僕にとっては、歯科治療はいまだ解決していない社会的な課題です。ですが、陽性者としてできることは、やはり「歯が痛くないうちに、かかりつけの歯医者を作っておく」です。だって、この激痛の中で「HIVなんですけど診てもらえますか?」と訪ね回ったりするのもしんどいし、かといって、膿を出したり、もしかしたら切開していたかもしれず、抗生剤も処方されてて、HIVを隠して受診するのは気がひけるという以上に、自分にとって不安じゃない? 年に一度の定期検診しかしてなかったけど、HIVを理解してるかかりつけの歯医者さんがいてほんと助かった!

「世界平和や人類の未来よりも、今日の歯痛が優先事項である」とは、だれかが言った、ちょっとふざけてると思う人もいるかもしれないけど、ちっぽけで愛らしい人間っぽさをあらわす格言じゃあございませんか? それに、「ころばぬ先の杖」とも言います。歯痛ごときとあなどることなかれ。備えあれ。

母と息子とHIV

さとう

普段生活をしていると、HIVのことも、糖尿病のことも、透析のことも、あまり意識しなくなっている。たぶん自分の体の一部で、切り離して考えることができないから。しかし一日中考えていたら、とても重い気持ちになってしまうのだろうと思う。大怪我をした時に気を失うのは、人間の痛みから解放されるための反応だそうだ。病気を忘れて生きていくことに似ていると思う。

ところで、3月30日(金)19:00から新宿二丁目のaktaで、HIV/エイズの今を知る!vol.3 TALK SHOW「HIVと、人とのつながり- 映画『The Hope of Love 愛的福阿』から」(台湾のHIV陽性者(息子)と母の話)が開催される。トークショーで、僕が話すことになった。LGBTの家族と友人をつなぐ会の小林さんとのクロストーク。母でセクシャルマイノリティの家族という立場、息子でHIV陽性者という立場、そしてふたりは今までは繋がりがなかった。昨日打合せをしていて、小林さんに僕の母像が重なった。小林さんには僕がどう映ったかはわからないが、何だか意気投合した。そんな語らいを皆さんにも伝えられたらな…と思う。