久しぶりです。
ふと「ぷれいす日記」を見てみたら、8月誰も更新していない(汗)その間に夏休みも通り過ぎてしまいました。まだまだ暑い日が続いていますので、熱中症など体調管理にはお気をつけ下さい。
この夏も、来所した方々から、夏らしいお土産を色々頂いて、嬉しく思います。ありがとうございました。そしてご馳走さまでした。ところで9月に入ると、いよいよ合同研修が始まります。また慌ただしい毎日が待っている。それも楽しいのですが…。
ふと「ぷれいす日記」を見てみたら、8月誰も更新していない(汗)その間に夏休みも通り過ぎてしまいました。まだまだ暑い日が続いていますので、熱中症など体調管理にはお気をつけ下さい。
この夏も、来所した方々から、夏らしいお土産を色々頂いて、嬉しく思います。ありがとうございました。そしてご馳走さまでした。ところで9月に入ると、いよいよ合同研修が始まります。また慌ただしい毎日が待っている。それも楽しいのですが…。
明日から、ほぼ1週間でかけてきます。どういうわけか、電車で旅をしようと思うと、僕の頭の中には狩人の「あずさ2号」が流れて来ます。若い方々は、わからないでしょうが、クスッとしたそこのあなた、もしや僕と同年代ですか?
今回、久しぶりに平泉に足を踏み入れます。先ほど、どれくらい経っているか考えてみたら、37年ぶり。その数字を見て、少しぎょっとしてしまいました。僕の高校の修学旅行以来なのです。昨年世界遺産に登録されて、随分と賑わっているとか…。そして仙台では8/5シンポジウム「東日本大震災とHIV陽性者」に出ます。
推定では、アメリカの大学生のおよそ500人に1人がHIV陽性であると言われています。
メリーランド大学で働いている友人から、アメリカの典型的な(※本人談)大学でHIV/AIDSやLGBTがどう扱われているか教えてあげるから見においでよーと言われ、会議場から電車で20分ほどのところにある大学のキャンパスにお邪魔してきました。
メリーランド大学カレッジパーク校は、学生37,000人、教職員4,000人ほどを抱える州立の総合大学。一般的に私立大学の方がレベルが高いと言われるアメリカで、公立大学でありながらさまざまな大学ランキングの上位に入る名門校です。 キャンパス内で学生(や教職員)がHIV/AIDSに関するサービスを受けられる場所としてはまずヘルス・センターとそれに併設されるクリニックがありますが、他のさまざまな学生向けサービスもHIV/AIDS、そしてLGBTフレンドリーな配慮がなされているとのことです。
例)
- ヘルス・センターでは毎年入学式の頃に無料HIV検査を実施。常設のHIV検査も安価で、学外の人たちも利用できる。
- 学務課には、LGBTの学生の対応を専門とするスタッフがいる。
- カウンセリング・センターにはLGBT対応のカウンセラーがいて、毎日LGBTの学生およびLGBTを親に持つ学生向けの相談受付時間が設定されている。
- キャリア・センターではLGBTフレンドリーな企業のリストを作成し、LGBT向け就職フェアを主催。特別なニーズを持つ学生には、本人に代わって企業に連絡するなどさまざまな就職支援を行う。
- 8名のスタッフを擁するLGBTセンターがキャンパス内にある。カミングアウトしているLGBTの教職員リスト(しかも長〜いリスト)を作成しネットワーク化したり、学内にたくさん存在するLGBTの学生サークルをコーディネートしたりするのも業務のひとつ。LGBT卒業式などのイベントや、キャンパス内外へ向けたLGBT問題に関わる研修も開催。
- LGBTスタディーズが学部生の副専攻として選べるほか、LGBTスタディーズ概論は一般教養科目のひとつに設定されている。
- LGBTの学生向けに数種類の奨学金が用意されている。etc.
日本の大学とはだいぶ様相が異なるのではないかと思いますが、印象的だったのは、HIV陽性者の相談を受けているヘルス・センターの看護師のお話。HIV陽性とわかった学生の多くは、これまで一部の開発途上国の問題だという感覚だったHIV/AIDSがまさか自分の身に起こるとは思わなかった、などとショックを受けるといいます。日本よりHIV陽性者数が多く、またHIV/AIDSに関わるメッセージがだいぶ目に見える環境にある人たちでも、本人が意識をしなければやはりHIV/AIDSは他人事となるのかもしれません。

ヘルス・センター

LGBTセンター
おーつきさん、ワシントンから生レポートありがとう。日本でのLGBTやHIVの環境は、まだまだだなぁなんて感じました。そう考えてみると、山ほどすることがありますね。日本では国際エイズ会議の話題は、残念ながら殆ど報じられてません。こうして身近に感じられるのもレポートのお陰です。頑張り過ぎて、寝不足にならないようにお願いします。
東京は暑さが戻って来て、一転酷暑になっています。ロンドンではオリンピックが始まりますね、僕は昨夜女子サッカーを応援して、少し寝不足気味です。また熱い報告をお待ちしています。
ところでぷれいす東京の(青い)パンフレットが新しくなる予定です。みなさまにお届けできるのは、8月頃になりますでしょうか。楽しみにお待ちください。
現地では国際エイズ会議の話題がたくさんカバーされているかというとまったくそうではなく、先週来、アメリカのテレビや新聞の報道は、コロラド州で発生した銃乱射事件がずっとトップニュースです。ヒラリー・クリントン国務長官がスピーチをした23日の国際エイズ会議の模様を伝えたCNNニュースのアンカーは、「本来はもっと注目を集めてしかるべきニュースだったのに、残念ですね」と述べていました。
また一方で、ワシントンDCのローカル・ニュースとして、週末の夜にゲイ・カップルが少年たちに襲撃されたという事件も報道されています(ゲイであることから標的になったかどうかは不明)。
* * *
先日訪問したH.I.P.S.ではHIV検査の動機づけに受検者にギフトカードを配ることがあるそうですが、Whitman-Walker Healthでは定期的に外来受診をしたHIV陽性者にギフトカードを配るプログラムがあるのだそう。謝礼をしてでも定期的に通院・服薬をしてもらう方が、耐性ウィルス出現やAIDS発症といった健康上のリスクの予防ができるので、(患者の健康上のメリットだけでなく)長い目で見れば医療費の低減につながるからとのことでした。
アメリカでは、ネバダ州を除くすべての州およびワシントンDCで売春は違法とされ、薬物使用者とならびセックスワーカーが入国できず国際エイズ会議への参加が阻まれたことが議論を呼んでいます。
ワシントンDCで、セックスワーカーの支援を行っている団体H.I.P.S.(Helping Individual Prostitutes Survive)を訪ねました。9名ほどのスタッフで、セックスワーカー(性自認やセクシュアリティ問わず)の健康を守ることを第一に、路上でのアウトリーチと、団体事務所でのケアやフリー・スペース提供、アドボカシーなどを行っています。
セイファー・セックスの情報や、HIVを含む性行為感染症や望まない妊娠を防ぐためのコンドームはもちろんのこと、薬物使用のハーム・リダクションとして注射器やパイプも必要に応じて提供しているとのことです。また、セックスワーカーが客から暴行されるなど危険な目に遭うケースも多いため、そういう客の情報をセックスワーカーから集めて「ブラックリスト」を作成し、注意を喚起していました。
スペースはセックスワーカー当事者でなくても利用できるため、真夏や真冬の天候の厳しい時期には家のない人々を受け入れたり、他に行く場所のない人の「最後の拠り所」として使ってもらっているとのことです。そういったスタンスにより地域に溶け込み、またセックスワーカーからの信頼も高いため、通報されるのではないかという心配をせずにサービスを利用できる場所としてとてもうまく機能しているように見えました。
というわけで、第19回国際エイズ会議は、22日に開幕しました。掲げられたスローガンは「Turning the Tide Together(ともに潮流を変えていこう)」です。
オープニング・セッションがあった日の昼間、ワシントン・モニュメントで「Keep the Promise on AIDS」と題された、HIV/AIDSの活動家らが、政治などの指導者に対しHIV/AIDS対策へのコミットメントを求めるともに自らのさらなるコミットメントを表明する集会と行進がありました。この場所は1963年に人種差別撤廃を求める公民権運動のワシントン大行進(マーティン・ルーサー・キングJr.牧師の演説「私には夢がある~」で知られる)が行われた場所でであり、イベントの資材にはキング牧師がフィーチャーされていて、イベント中に公民権運動の賛歌「We Shall Overcome」を参加者全員で歌ったり、南アフリカのアパルトヘイト政策撤廃運動の指導者だったデズモンド・ツツ元大司教が登場したりするなどし、とても盛り上がりました。
アメリカの首都(特別行政区)であるワシントンDCには立法・行政・司法の連邦政府機関が密集しているため、住民もそれらに仕える人かそれらを相手に仕事をしている人が多くを占めます。
アメリカ最大のLGBT人権擁護団体Human Rights CampaignもワシントンDCに事務所(しかも自社ビル)を構え、議会へのロビーイングなど、さまざまな活動を展開しています。21日には国際エイズ会議の関連イベントとして、「Addressing Stigma in Transgender & Other HIV-vulnerable Communities」というプレゼンテーションを行っていました。HIV陽性者の64%、トランスジェンダーの70%が医療機関で差別的な扱いを受けた経験があると回答したという調査がありますが、そういったスティグマが当事者にも内在化され、やがて彼ら自身が医療につながることをためらうようになってしまうことに強い懸念が示されました。
一方で、ワシントンDCにも、地域で暮らすLGBTのために開かれたコミュニティ・センターがあります。ゲイ・タウンと言われる地域にほど近い、賑やかなストリートの一角にあるThe DC Center for the LGBT Communityは、有給スタッフ1名と10名弱のインターンやボランティアのみによって運営されているとは思えないほど、たくさんのプログラムやイベントを実施しています。ワシントンDCで活動する2~3の小さなLGBTグループにデスクを貸与していて、コミュニティ内のさまざまな活動がつながり合えるコワーキング・スペースのようになっていたのもユニークです。
国際エイズ会議は22日にスタートしますが、開幕前からさまざまな関連イベントが開かれています。そのひとつ、国際エイズ学会がホストし20日に開催されたHIV/AIDSと薬物使用をテーマにした会議「HIV and Drug Use: Effectively Addressing the Twin Epidemics: Innovative Strategies for Healthy Communities」に参加しました。
日本の状況とはいささか異なりますが、国際的には静脈注射によるHIV感染例が非常に多く、サハラ以南のアフリカ諸国を除く世界のHIV陽性報告数の3分の1を占めるとも言われています。また、薬物を使用するHIV陽性者は、抗HIV療法を受けても、薬物使用者ではない陽性者より余命が短いという研究結果もあり、効果的な対策の必要性が叫ばれています。この会議でも、注射器の使い回しによるHIV感染の予防に効果的な、注射器交換プログラムや過剰摂取予防教育などのハーム・リダクション※の推進が大きなテーマのひとつになっていました。
※薬物使用(依存)をやめることの難しさや、すぐにやめることがかえって深い依存を招く危険があることなどを鑑み、まずは薬物を使用する上での害を少しでも低減することを目指す考え方。
オーストラリアやフランス、スイスなどで目立った効果が上がっているというハーム・リダクション・プログラムの医学的根拠をもとに、他の薬物使用が進んでいる国や地域――往々にして貧しい国――にどう介入するか。例えば東欧のある国で成功したハーム・リダクションがアフリカの別の国でも効果があるかわからないから、まずはパイロット・テストをやってじっくり検討しよう、という議論が援助機関の机上で繰り返されることに、ある現場の医師は懸念を表明しました。国際協力や開発においては、対象国の文化や地域特性などに配慮し、それにあわせた方法で対策プログラムを導入するべきというのは大前提です。一方で医療や公衆衛生の専門家の間にも薬物使用に対するスティグマが根強く(それは薬物使用がとりわけ社会の周縁化された人々の間に集中していることと無関係ではないかもしれませんが)、それらがハーム・リダクションの推進を阻んでいると指摘し、既に十分なデータとエビデンスがあるハーム・リダクションで、パイロット・テストをやっている間にどんどん人々が死んでいくのを見るのが耐えられない、という言葉が印象的でした。
ワシントンDCのとある施設のトイレでも、コンドームだけではなくハーム・リダクションのために交換用注射器が自由に持ち帰れるようになっていました。
おーつきさん、早速のレポートありがとう。無事に着いた知らせに、安心しました。長旅ですが、体に気をつけて楽しんでくださいね。こちらは今日は雲が広がり、少し肌寒い感じで、夏???です。
今回、アメリカでの開催には、とても感慨深い思いがありますね。LGBTのことも含めて、オバマ政権であることで変わりました。世界的にこの流れが繋がってくれると良いなぁと思ってます。
次の報告を楽しみに待っていますね。