スタッフ日記

ハートをつなごう〜HIV第4弾

さとう

Eテレの「ハートをつなごう」で、HIV第4弾「HIV/エイズの30年」が11月28日(月)〜30日(水)の20時から放送される。前の日記でも触れたが、今年はエイズにとってメモリアルイヤー。出演者を見ているだけで、すごいメンバーが揃っていると思う。勿論ここに登場しない方々でも、HIVに関して日々努力なさっている方々がいる。そしてHIVと闘っている人たち、残念ながらHIVで命を落とした方たち。全ての流れが今の時代に繋がっている。

事務所にいると、あちらこちらでHIV関連のイベントやシンポジウム、講習会の情報が流れくる。HIVに関わる事務所にいるからで、一歩外に出ると、HIV関連の情報は激減するように思える。そこにHIVの問題点があるのではないかと、僕は思う。そういう意味でも「ハートをつなごう」がたびたびHIVを取り上げてくれて、有り難いと思っている。

そして第25回日本エイズ学会、世界エイズデーへと続く。

久しぶりの「ぷれいす日記」

矢島 嵩

ちょうど1年ぶりの「ぷれいす日記」です。

かつては「日ごろ感じているあれこれ」や、「活動にまつわるこぼれ話」的なことを書いたりしていたのですが、このところ「日ごろ感じているあれこれ」がやや暗めで迷走気味、「活動にまつわるこぼれ話」がついつい愚痴っぽいという日々だったので、少々自粛しておりました次第です(汗)。だけど、ふと、それはそれなりで良いのかも?って・・・。

個人的には、ブログもSNSもTwitterもなーんもしていないのだけれど、web NESTや、HIVマップや、ぷれいす東京Newsletterや、NEST NEWSLETTERなどなどあっちこっちに関わっているので、実は編集後記や日記やらなにやらを書いていることが今でもけっこう多いのです。

web NESTは、先日リニューアルして、編集後記は「運営委員のつぶやき」と名前を変えて(お化粧直しして)再登場しました。。過去のエントリーが読みやすくなったので、あらためて自分が書いたものを読んでみるとなんだか、懐かしいかったり、恥ずかしかったり、若かったり(汗)といろいろ感じます。月に一度、しかも2-3行だったりすることもあるのだけど、10年も書き続けているとそれなりにヒストリーが見えてくるものですね。NEST NEWSLETTERは、2003年の秋に編集を担当して以来毎月1号づつ欠かさずに出してきたので、かれこれ100回目の編集後記です。こちらは、季節便りや健康ネタが多く、そのときの体調の好不調が自分なりに思い出せるのでそれはそれでいいものです。

そんなわけで、またぼちぼち書かせてもらおうかと・・・。
よろしくどーぞ。

奇跡4

さとう

11月6日日曜日、ネストプログラムのカップル交流会・みかん狩りに行ってきました。今回は世話人ということで、企画から携わったのですが、生憎の雨模様。何とか予報が外れないかな…と祈ってました。てるてる坊主吊るせば良かったのだけれど…。

現地に到着した時には、丁度雨が上がっていて、みかん狩りを決行。時間を短く設定したら、集合時間には雨がぽつぽつ。レストランに移動したら、ザーッと降り出した。食事が終わった時に上がっていたので、駅まで徒歩にする。駅に着いた途端の雨。参加者の日頃の行いが良かったのでしょう。外にいる時は雨が上がるという奇跡だった。⇒近々ネストニュースレターなどに感想文が掲載されまIMG_0444す。詳しくはそちらをご覧ください。次回は年明けに企画する予定です。

なお、今までのカップル交流会の参加人数や感想文がリニューアルされた「web NEST」でご覧頂けます。

web NEST 2度目のリニューアル!

はらだ

2005年3月にリニューアルしてから、6年8カ月。このたび、web NESTが2度目のリニューアルをしました。

メインコンテンツである、つれづれ日記、よくある質問集、あれこれリンク集、HIV関連ワードなどの概要や更新日がトップページでわかるようになりました。

また、ネスト・プログラムなどのお知らせも、トップページで一覧でき、詳細ページで、それぞれのプログラムや感想文などをご覧いただきやすくなっているとおもいます。

必要としている人に、必要な情報が、少しでも届きやすくなっていればうれしいです。

どうぞ一度、HIV陽性者とそのパートナーや家族・ともだちのためのサイト web NEST を のぞいてみてください。

この場をお借りして、web NESTと、サイト・トリニューアルにご協力いただいているみなさまに心よりの感謝を申し上げます。

30年ひと昔

おーつき

ある大学のキャンパスで開催されていた「沈黙=死:エイズ危機とドラァグ」という公開講座に行きました。20世紀前半から現在に至るまでのアメリカのゲイ・アクティヴィズムの潮流にHIV/AIDSの登場が与えた影響と、エイズ・アクティヴィズムの位置づけなどを重ねていくお話でした。

1981年に初めてAIDSの症例が報告されてから、今年で丸30年。先だって東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映されたドキュメンタリー『あの頃、僕らは―いま語られるエイズの記憶』など、HIV/AIDSと、HIV/AIDSを取りまく人たちの歩んできた歴史を振り返る機会が増えています。

 

参考:

●カイザー・ファミリー財団による、アメリカのHIV/AIDSの登場からの30年間を追うドキュメンタリー映像 http://www.kff.org/hivaids/062111vid.cfm

●アメリカ政府の保健社会福祉省による、HIV/AIDS30周年の特設サイト http://aids.gov/thirty-years-of-aids/

 

HIV/AIDSの登場で、その感染機会の多さなどからとりわけ大きな影響を受けたゲイの危機に際し、コミュニティ内でレズビアンなど他のセクシュアル・マイノリティたちと大きく団結する契機となったというアメリカの例が紹介されたことに対し、聴衆のひとりから、日本ではゲイのHIV/AIDS活動とレズビアンたちとはともに年々離れていってしまっているのではないかという投げかけがあったのが印象に残りました。個人的にも、その辺りは道半ばかと感じているところです。

***

HIV陽性者参加支援スカラシップ委員会の恊働シンポジウムなどで、日本でもHIV/AIDSにかかわる医療の進歩や、免疫機能障害の認定など現在ある社会制度ができた背景などに言及があると、以前の状況を知らない比較的若い参加者らから新鮮な反応があります(興味のある方は、過去のスカラシップ報告書などもご覧ください)。

はばたき福祉事業団、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスとぷれいす東京の共催でお送りする今度のHIV陽性者参加支援スカラシップ委員会恊働シンポジウム企画は、今年見直しの検討が行われたエイズ予防指針をテーマにした『HIV陽性者によるエイズ対策への参画』。今月末の日本エイズ学会学術集会・総会に行かれる方は、ぜひこちらもよろしくお願いします。

「HIV陽性と就労」

さとう

「働く広場」2011年4月〜8月号に、NOTE「HIV陽性と就労」としていくしまの記事が載っている。エイズが出てきてから30年。やっと日本でもHIV陽性者を受け入れようという企業が少しずつ増えている。就労環境が変化しているのには、手前味噌になるが「地域におけるHIV陽性者等の支援のための研究」の成果も出始めているのだと思う。と同時に、病気のことを告げて就職活動をする人たちが増えていることにも起因していると思う。

陽性者が、やっと見える存在になりつつある。しかしそのことを大っぴらにして就職活動をすることには、多くの困難や嫌な思いをしているのだろうと想像する。それでも勇気と力を振り絞って活動している人たちに、本当にありがとうという気持ちでいっぱいだ。この流れが、大きな流れとなることを期待している。

いつもの場所で、いつものラウンジ

おーつき

LivingTogether

毎月第1日曜日の夕方に開催されている「Living Together Lounge」。多様性をともなった視点から「全ての人がHIVとともに生きている」というリアリティを共有するためのプロジェクト、Living Together計画(呼びかけ団体:ぷれいす東京、akta)が主催する、HIV陽性者やその周囲の人によって書かれた手記の朗読とアーティストによるライブで構成されるイベントで、この6日(日)の回で83回目を迎えました。

毎月やっているから行きたい時にはいつでも行けるし…と思っていて、ついつい行きそびれていたところ。(1月22日の日記に書いた)よく行くカフェでいつも良くしてくださるスタッフの方が、手記の朗読をされるというのをきっかけに久しぶりに足を運んだら、このイベントに参加したのは2年振りとかいうお友だちとの偶然の再会を果たしたり、最後に会ったのは前回このイベントに来た時だったというお友だちにも久々に会えたり、一方で特に連絡を取り合った訳ではないけれどそこに行けば会えるだろうと思っていたいつもの遊び友だちともやっぱり会えたりと、そこは"It"な場所。朗読とライブにプラスαの喜びがありました。そういえば、「Living Together Lounge」の会場で出会ってつきあい始め、その後もふたりで連れ添ってこのイベントに参加しているという友人カップルも。わーい。

Title第84回となる次回の「Living Together Lounge」は、12月4日(日)開催です。夕暮れ時のグッタイム、よければご一緒に。

10月27日~11月9日は読書週間

おーつき

──ということで、今年発行された、ぷれいす東京のスタッフが執筆した書籍についてのご案内です。

思いこみの性、リスキーなセックス」(池上千寿子 著/岩波書店 刊)

→「若者の気分」シリーズの1冊。若者の性の意識を通し、若者だけでなく社会の性に対するさまざまな思いこみをあぶり出して切り込む。

21世紀の課題=今こそ、エイズを考える」(池上千寿子 著/日本性教育協会 刊)

→「現代性教育研究月報」の連載集。HIV/AIDSが初めて報告されてから30年、HIV/AIDSとそれをとりまく人々と社会を見つめ直す。

福祉系NPOのすすめ ─実践からのメッセージ─」(牧里毎治 監修/ミネルヴァ書房 刊)

→福祉系NPOをテーマに、その設立・運営などの理論と、現場の想いや人とのつながりなどの実践を紹介する専門書。「実践編」の第3章「HIVとともに生きる人たちがありのままに生きるために」を生島嗣が執筆しています。

本屋さんで、あるいは図書館などで(蔵書になければリクエストして?)ご覧いただければ幸いです。

揺れる気持ち

さとう

ZARDの名曲を思い出すタイトルですが、皆さんは全く違ったタイプの人に告白されたら、どうしますか?Aさんもいいけど、Bさんも好き…なんて時に迷いますよね。先日僕の気持ちは揺れました。

10月30日は秋ということで、あちらこちらでイベントがあったようです。ホットラインの打合せが終わった後、「Living Togetherのど自慢」に出かけました。いつでもウェルカムでいてくれる環境って、本当に有り難いと感じます。友人も出演しているので、絶対に外せませんでした。今回も素敵なリーディングとカラオケ。元気をいっぱいにもらったり、ぎゅっとしたくなるほどの思いが出てきたり…。

前半だけで「ごめんなさい」をして、下北沢で行われていた(全く時間がかぶっていた)「レッドリボンシアター」に顔を出す。こちらにも友人が出るとのことで、駆けつけたのですが、もうエンディングを迎えていた。ちゃんと見たかったのにな。でも聞くところによるとこの日の模様がDVDになるようである。啓発資材にするという。会場には僕よりも年上の方々が多かった。良き理解者になって欲しいと思うと同時に、もっと若い世代にもHIVのことを届けたいと思う。

70000000000

おーつき

70億人の世界×70億人のアクション」というシンポジウムを観に行きました。

1999年に60億人を超え話題になった世界人口が、もう間もなく70億人を突破すると言われています。

持続可能な開発やエネルギー関連のマクロ政策だけでなく、人口の増減に直接的に結びつく個々のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ、セクシュアル・ヘルス/ライツの支援の重要性がこの人口問題の分野でも強調されています。

また先の東日本大震災の被災地において、このシンポジウムの主催団体のような国際協力・開発系の団体、専門家たちのいわゆる途上国支援の中で得たノウハウを生かした支援が奏功した例も聞き、色々な結びつきを感じて帰ってきたのでした。

「人口時計」

「人口時計」