スタッフ日記

ごあいさつ

ちずこ

みなさま

新しい年が無事にあけました。

この1年が希望に満ちた穏やかな年であることを願ってやみません。

ぷれいす東京は多くの方々のご支援をいただき、陽性者支援活動、普及啓発活動、研究研修活動を展開することができました。

今年も、これまでの実績とみなさまの忌憚のないご意見をありがたい肥料として活動に生かしてゆく所存です。

どうぞよろしくお願いします。

 

脱兎のごとく

矢島 嵩

2011年はいつもと違う年でした。大震災と原発事故という価値観がひっくりかえるような未曽有の出来事が、自分にとって社会にとってどういうことだったのか。その只中にいる今はまだ誰も分からないままにいて、きっと何年もたってからそのことの意味がはっきりしてくるということなのかもしれない。

とにかく、いつもと違う1年がすごい勢いで走り去っていきました。個人的にも落ち着きのない、軸の定まらない時間を過ごしてきたように感じています。そんな中でも多くの人に出会いこれからのことも少しずつ語り始めるようになりました。

願わくば、腰をすえて、未来を見て、次のステップに踏み出すような、そんな新年となりますように。

みなさん、どうぞよいお年を。

プレッシャー

さとう

皆さんはプレッシャーに強いタイプですか?こう見えて僕はプレッシャーに弱いタイプです。事務所の電話対応の役割に、長期休みの間の留守電を吹き込むことがあります。今年の冬は僕が担当でした。

カラオケのマイクは緊張しませんが、留守電の吹き込みというとそうはいきません。まして15秒で必要事項を話さなければならないというのはプレッシャーでした。途中でつっかえると最後まで行かない長さで、何度も繰り返し録音。どうしても最後の言葉が尻切れとんぼになってしまう。何とかぎりぎり入ったところで、マニュアルに目を通すと、録音時間を延ばせるではないですか。時間の縛りがないということは、すごく楽だなぁと感じ、無事に終了。あんなにプレッシャーかけなくても良かった。自分のテンポって大切ですね。

ということでぷれいす東京の事務所は明日から1月4日水曜日まで年末年始の休みに入ります。なお、HIV陽性者とパートナー、家族向けの相談ポジティブラインは1月4日から受け付けていますので、よろしくお願い致します。皆さま、一年間ありがとうございました。

イベントシーズンはまだもう少し

sakura

 

日本エイズ学会が終わって、早くも1週間が過ぎました。

僕も学会には3日間参加していたのですが、発表を聞くことはもちろん、一年に一度この学会で会う、という地方のNGOの方や陽性者の方もいらっしゃって、そういった意味でも充実した学会でした。

さて、学会とエイズデーが終わると何となく一年で最もHIV/AIDS関連イベントが集中する時期も終わった感じに通常なるのですが、今年は僕はあと少し残ってまして。

なかでも、12/18には、愛媛県松山市で開催される、「Living Together Cafe vol.4」にコメンテーターとして参加することになりました。

主催団体の「HaaTえひめ」のさとしぃさん(学会のポスター発表に自分の似顔絵を入れる人)から依頼がありまして、二つ返事で引き受けたのですが、松山でのイベント自体僕は初めてなので、コメンテーターではありますけれどもイベントを楽しんで、そしてGフレの活動のヒントも得られたらと思っています。

 

 

怒りと癒しのエイズ学会

矢島 嵩

今年のエイズ学会は、社会系の演題が多く出ていたにもかかわらず、薬害、薬物、滞日外国人、セックスワーカーといったとても重要な分野のいくつかがまったく欠落していて、僕にとって「学術集会」としては何か足りない?といった感じ。でも、個人的には「学会+その周辺」で、とにかくいろ〜んなことがあって、それはそれは濃密な3日間でした。

この学会でのキーワードは僕的には、「NGOと行政の協働」と「予防・検査・支援の連続性」の2つだったかなと思っています。どちらも「連携」が肝。

これって書くのも言うのも簡単だけど、実をともなって行うのはけっこういろいろ大変。だって、紙の上のことではなくて、一家言ある生身の人と人が向き合ってなし得ることだから。スムーズに理解しあえる場面ばかりでなく、むかついたり、失望したり、暴走したりと、いろんな人間臭いドラマがあるわけで。だからこそ面白いなんて余裕もないしね。

NGOと行政とか、予防や検査と支援に関わる人の間にも、自然にわかりあえるといった楽観だけではすまされない距離や溝があったりすることも事実。だからこそ、言葉をつくして、心を開いて、はじめてほんの一歩近づくことができるはず。でも、その困難さををいたいほど感じてしまい、途方に暮れる場面に多くいました。

その一方で、実は、人と人のつながりや、もっと大きな何かを実感して救われることを知ったのもこの会期中でした。2日目、12月1日世界エイズデーの夜、さまざまな偶然が重なって何気なくメモリアルイベントに参加することに。ハイパーなテンションのまま会場に入ったのだけれども、いつの間にかその「場」にある何とも言えない空気に浸って、自分や自分を支えてくれた人たちや、遠くへいってしまった人たちのことを考えたり、このどうしようもなくふつふつとする怒りや、果てしのない地平のような悲しみや、そんなこんなを感じながら、みんなで歌い、祈り、語り、泣きました。

We shall overcome
We shall overcome
We shall overcome some day

Oh, deep in my heart
I do believe
We shall overcome some day

立ち止まるのも後ろを振り返るのも大切だなーって、いつも前向きじゃ生きて行けないものね。頭だけじゃなく、心も体も、もみくちゃで、へろへろの学会体験でした。

We Shall Overcome

おーつき

25thJSA第25回日本エイズ学会学術集会・総会の初日に開催されたHIV陽性者参加支援スカラシップ委員会(はばたき福祉事業団、ぷれいす東京、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス)による共催シンポジウム『HIV陽性者によるエイズ対策への参画』には84名もの方にご来場いただきました。どうもありがとうございました。

今年見直しが行われた「後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針(エイズ予防指針)」ですが、指針そのものは実行力に課題があり、今後の日本のエイズ対策にこの指針をどう生かし、現状を変えていけるか?という問いかけがなされました。見直された指針では随所で「NGOとの連携」が明文化されたのを受け、行政とNGOとの恊働――そしてそこでは当然HIV陽性当事者の参画が求められていますが――においては、NGO側から動かないと何も変わらない、NGO側の提案力や恊働力が試されるのではないか、といった見方がパネリストらからは示されました。現在のNGO活動はとかくリソースが不足しているというのが共通認識ですが(東京周辺と他の地域との差についても言わずもがな)、そんなリソース不足を克服するためにも、うまく恊働し障害を乗り越えていかねばならないようです。

※「エイズ予防指針作業班報告書」はこちらからご覧いただけます。

Nailなお、今年はHIV陽性者参加支援スカラシップの資金調達においても困難があり、本シンポジウムの会場でもご寄付のお願いをさせていただきました。募金箱にお心付けをくださった方、振込でご寄付をくださった方、本当にどうもありがとうございました。当事者参画のひとつのあり方として、今後もまたひとりでも多くのHIV陽性者の学会参加をバックアップしていけるよう、本スカラシップの維持拡充に役立てさせていただきます。

ハートをつなごう〜HIV第4弾

さとう

Eテレの「ハートをつなごう」で、HIV第4弾「HIV/エイズの30年」が11月28日(月)〜30日(水)の20時から放送される。前の日記でも触れたが、今年はエイズにとってメモリアルイヤー。出演者を見ているだけで、すごいメンバーが揃っていると思う。勿論ここに登場しない方々でも、HIVに関して日々努力なさっている方々がいる。そしてHIVと闘っている人たち、残念ながらHIVで命を落とした方たち。全ての流れが今の時代に繋がっている。

事務所にいると、あちらこちらでHIV関連のイベントやシンポジウム、講習会の情報が流れくる。HIVに関わる事務所にいるからで、一歩外に出ると、HIV関連の情報は激減するように思える。そこにHIVの問題点があるのではないかと、僕は思う。そういう意味でも「ハートをつなごう」がたびたびHIVを取り上げてくれて、有り難いと思っている。

そして第25回日本エイズ学会、世界エイズデーへと続く。

久しぶりの「ぷれいす日記」

矢島 嵩

ちょうど1年ぶりの「ぷれいす日記」です。

かつては「日ごろ感じているあれこれ」や、「活動にまつわるこぼれ話」的なことを書いたりしていたのですが、このところ「日ごろ感じているあれこれ」がやや暗めで迷走気味、「活動にまつわるこぼれ話」がついつい愚痴っぽいという日々だったので、少々自粛しておりました次第です(汗)。だけど、ふと、それはそれなりで良いのかも?って・・・。

個人的には、ブログもSNSもTwitterもなーんもしていないのだけれど、web NESTや、HIVマップや、ぷれいす東京Newsletterや、NEST NEWSLETTERなどなどあっちこっちに関わっているので、実は編集後記や日記やらなにやらを書いていることが今でもけっこう多いのです。

web NESTは、先日リニューアルして、編集後記は「運営委員のつぶやき」と名前を変えて(お化粧直しして)再登場しました。。過去のエントリーが読みやすくなったので、あらためて自分が書いたものを読んでみるとなんだか、懐かしいかったり、恥ずかしかったり、若かったり(汗)といろいろ感じます。月に一度、しかも2-3行だったりすることもあるのだけど、10年も書き続けているとそれなりにヒストリーが見えてくるものですね。NEST NEWSLETTERは、2003年の秋に編集を担当して以来毎月1号づつ欠かさずに出してきたので、かれこれ100回目の編集後記です。こちらは、季節便りや健康ネタが多く、そのときの体調の好不調が自分なりに思い出せるのでそれはそれでいいものです。

そんなわけで、またぼちぼち書かせてもらおうかと・・・。
よろしくどーぞ。

奇跡4

さとう

11月6日日曜日、ネストプログラムのカップル交流会・みかん狩りに行ってきました。今回は世話人ということで、企画から携わったのですが、生憎の雨模様。何とか予報が外れないかな…と祈ってました。てるてる坊主吊るせば良かったのだけれど…。

現地に到着した時には、丁度雨が上がっていて、みかん狩りを決行。時間を短く設定したら、集合時間には雨がぽつぽつ。レストランに移動したら、ザーッと降り出した。食事が終わった時に上がっていたので、駅まで徒歩にする。駅に着いた途端の雨。参加者の日頃の行いが良かったのでしょう。外にいる時は雨が上がるという奇跡だった。⇒近々ネストニュースレターなどに感想文が掲載されまIMG_0444す。詳しくはそちらをご覧ください。次回は年明けに企画する予定です。

なお、今までのカップル交流会の参加人数や感想文がリニューアルされた「web NEST」でご覧頂けます。

web NEST 2度目のリニューアル!

はらだ

2005年3月にリニューアルしてから、6年8カ月。このたび、web NESTが2度目のリニューアルをしました。

メインコンテンツである、つれづれ日記、よくある質問集、あれこれリンク集、HIV関連ワードなどの概要や更新日がトップページでわかるようになりました。

また、ネスト・プログラムなどのお知らせも、トップページで一覧でき、詳細ページで、それぞれのプログラムや感想文などをご覧いただきやすくなっているとおもいます。

必要としている人に、必要な情報が、少しでも届きやすくなっていればうれしいです。

どうぞ一度、HIV陽性者とそのパートナーや家族・ともだちのためのサイト web NEST を のぞいてみてください。

この場をお借りして、web NESTと、サイト・トリニューアルにご協力いただいているみなさまに心よりの感謝を申し上げます。