スタッフ日記 “さとう”

母と息子とHIV

さとう

普段生活をしていると、HIVのことも、糖尿病のことも、透析のことも、あまり意識しなくなっている。たぶん自分の体の一部で、切り離して考えることができないから。しかし一日中考えていたら、とても重い気持ちになってしまうのだろうと思う。大怪我をした時に気を失うのは、人間の痛みから解放されるための反応だそうだ。病気を忘れて生きていくことに似ていると思う。

ところで、3月30日(金)19:00から新宿二丁目のaktaで、HIV/エイズの今を知る!vol.3 TALK SHOW「HIVと、人とのつながり- 映画『The Hope of Love 愛的福阿』から」(台湾のHIV陽性者(息子)と母の話)が開催される。トークショーで、僕が話すことになった。LGBTの家族と友人をつなぐ会の小林さんとのクロストーク。母でセクシャルマイノリティの家族という立場、息子でHIV陽性者という立場、そしてふたりは今までは繋がりがなかった。昨日打合せをしていて、小林さんに僕の母像が重なった。小林さんには僕がどう映ったかはわからないが、何だか意気投合した。そんな語らいを皆さんにも伝えられたらな…と思う。

桜はまだか…

さとう

もう3月も下旬というのに、なかなか暖かくならないですね。スタッフで日程を考えた時には、こんなに開花が遅くなるとは思ってもみませんでした。昨年も春の到来が遅く感じましたが、今年もそろそろ本格的な暖かさの中で過ごしたい気分でいっぱいです。恒例のぷれいす東京のお花見は4月1日。1本でも開花して欲しいと願っています。

あまりにも待ち遠しかったので、「さくら」という言葉が入った曲のCDをセレクトしました。「さくら」はあんなに楽しみで、待ち遠しい花なのに、散るのが早いせいでしょうか、失恋が絡んだ歌が多いですね。聞いているだけで、切ない思いが湧いて来て、胸がきゅんとしてしまいました。

別れの季節

さとう

今年は寒過ぎて、春が見えない感じですね。もう明後日は3月。卒業式のシーズンです。街中で袴姿などを見かけると心がきゅんとなってしまいます。

とても大切な番組「ハートをつなごう」が今日からの3日間でファイナルを迎えます。何だかとても寂しい気持ちになりました。HIVのことやマイノリティのことをしっかりと取り上げてくれる番組は少ないので…。いろいろな意味で社会に貢献していたんですよね。兎角視聴率獲得が命題のマスコミの中で、地味だけれど、あの番組に救われていた人たち、大勢いるのではないかと思ったりするのです。後継番組があるとのことなので、少し安心しましたが…。

今年は桜は遅いのかな。梅も遅いですよね。なんなら北海道のように一緒に咲いちゃいましょうか。

今日の煎餅3

さとう

今日の話題は「バナナ」。僕の子供の頃は、風邪を引いた時におねだりをしたものです。それくらい高価な食べ物でした。今では誰でもどこでも食べられますけれど…。

「バナナは花の外側の苞(ほう⇒花を包む特別の葉)が1枚ずつ外側にめくれて、手の形のふさになります。バナナの実は、最初下を向いていますが太陽の光に向かって、だんだん反り曲がっておなじみの形になるのです。」

そうなんだ。だんだん反るなんて、知りませんでした。以前海外に行った時、バナナが木で熟したものを是非食べたいと思っていましたが、残念ながら青いうちに切り取られているものばかりでした。完熟バナナってないのかな。木になったまま熟したバナナ。

今日の煎餅2

さとう

1があったから、続いたと思ったでしょ。でも続かないんだなぁ。実は国語辞典が載っているシリーズは終わってしまって、スーパーを駆け巡りましたが、見つからず…。「1」と書いてしまったので、あれこれと物色。そしたら同じメーカーの別の煎餅に「まがりの手帖」というシリーズがありました。ホッ。

「猫のしっぽ」猫の骨格は、人間のそれより約40個も多い。そのほとんどが背中としっぽに集まっているんだそうな。曲げたりひねったり、あのしなやかな動きはそれでできると書いてありました。前にも書きましたが、高田馬場周辺は猫が大変多い場所。道ばたで見かけると、つい「にゃんちゃん」と猫なで声を出してしまいます。(汗)

ところでくろちゃん(そう呼んでいる人がいた)という猫がいるのですが、猫には珍しく、人慣れしているのです。逃げもしないで、何かを欲しそうに寄ってくる。頭を手にすりすりしてくるんですよ。「今度ね」と声をかけるのですが、いつも何ももってないのですよ。ひどい!(汗)なついてくれると何となく可愛いと思ってしまうのは、僕だけでしょうか。煮干しくらい持って歩こうかな。

笑いの質

さとう

昨日は初めて生の落語を見に行きました。場所は神奈川県民ホール。たぶん寄席とは雰囲気が違うと思うのですが、それでも楽しいひとときでした。春風亭昇太さんと桂三枝さんの二人会。昨年「ディープピープル」という番組で、落語家3人の対談を聞いていて、面白そうだなと関心をもったのです。今回のテーマはどうやら「夫婦」。特別対談でも本編でもやはりセクシュアルマイノリティを含める考え方はないようで…。昇太さん僕と同い年だった。毒舌ですね。三枝さんはさすがでした、最初から最後まで笑いっぱなし。今度は寄席に足を運んでみようかな…なんて思いました。

実は「Living Together のど自慢」と日程がかぶってしまっていて、諦めていたのですが、終演して時計を見ると、まだ間に合う時間。とんぼ返りで、会場に。友人、そしてホットラインの仲間も出る予定でした。急いで戻って来て良かった。やっぱり僕にはしっくりくる空間です。友情や愛が散りばめられている話。そしてカラオケも皆さんステキ。それぞれのワールドが展開されます。

ふたつの会場では共に笑いがありました。でも笑いの取り方の質が違うのです。個人的には後者の方が好きかも…。

今日の煎餅1「手舞足踏」

さとう

僕は煎餅好きです。夕方小腹が空くと、買い置きしてある煎餅を頂きます。すると部屋中にかじる音と香りが充満するので、またか…と笑う人がいます。

ところで今食べている「手・塩・屋」という煎餅の個別包装に、国語辞典が載っています。今日は「手舞足踏(しゅぶそくとう)」・・・喜びで気持ちが高ぶり、思わずそれが身振り手振りとなってあらわれること。

僕は感情がすぐ表面に出てしまう方で、良い反応はいいのだけれど、露骨に嫌な顔をしてはいけない場面で、涼しい顔をすることがあまり得意ではありません。今の仕事は比較的自由にさせて頂いているので、そう言う意味でのストレスはあまりないのですが、会社勤めや商売をしているとどうしても感情を殺さなければいけない場面があると思います。実利を取るか信念を曲げないかの判断は難しいことがありますね。

新年

さとう

 

新年を迎えました。今年もよろしくお願い致します。

マグロの初競りが5649万円だったとか。昨年は震災もあり、経済も不安定な中で、元気のあるところにはあるのだなぁと思いましたが、競り落とした社長さんは、「今年は日本人が競り落としたかった、日本、そして被災地の方々にも食べて頂きたい」と発言していました。そういう気持ちが大切なのだと思います。大きすぎる出来事で、気持ちが凹んでしまいそうですが、日本人ひとりひとりが少しでも思いを届けようと思い続ければ、きっと大きな力になると思っています。

何事も積み重ねが大切なのだと、改めて思う今日この頃。他人から見たら何でもないことの連続が、夢や希望や幸せを運んでくるのだと信じてやみません。大変な時だからこそ、思いを繋いでいきたいと思います。

プレッシャー

さとう

皆さんはプレッシャーに強いタイプですか?こう見えて僕はプレッシャーに弱いタイプです。事務所の電話対応の役割に、長期休みの間の留守電を吹き込むことがあります。今年の冬は僕が担当でした。

カラオケのマイクは緊張しませんが、留守電の吹き込みというとそうはいきません。まして15秒で必要事項を話さなければならないというのはプレッシャーでした。途中でつっかえると最後まで行かない長さで、何度も繰り返し録音。どうしても最後の言葉が尻切れとんぼになってしまう。何とかぎりぎり入ったところで、マニュアルに目を通すと、録音時間を延ばせるではないですか。時間の縛りがないということは、すごく楽だなぁと感じ、無事に終了。あんなにプレッシャーかけなくても良かった。自分のテンポって大切ですね。

ということでぷれいす東京の事務所は明日から1月4日水曜日まで年末年始の休みに入ります。なお、HIV陽性者とパートナー、家族向けの相談ポジティブラインは1月4日から受け付けていますので、よろしくお願い致します。皆さま、一年間ありがとうございました。

ハートをつなごう〜HIV第4弾

さとう

Eテレの「ハートをつなごう」で、HIV第4弾「HIV/エイズの30年」が11月28日(月)〜30日(水)の20時から放送される。前の日記でも触れたが、今年はエイズにとってメモリアルイヤー。出演者を見ているだけで、すごいメンバーが揃っていると思う。勿論ここに登場しない方々でも、HIVに関して日々努力なさっている方々がいる。そしてHIVと闘っている人たち、残念ながらHIVで命を落とした方たち。全ての流れが今の時代に繋がっている。

事務所にいると、あちらこちらでHIV関連のイベントやシンポジウム、講習会の情報が流れくる。HIVに関わる事務所にいるからで、一歩外に出ると、HIV関連の情報は激減するように思える。そこにHIVの問題点があるのではないかと、僕は思う。そういう意味でも「ハートをつなごう」がたびたびHIVを取り上げてくれて、有り難いと思っている。

そして第25回日本エイズ学会、世界エイズデーへと続く。